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荒れる夏のハンデ戦、狙いは「昔からの格言」で!?〜井内利彰/七夕賞

  • 2015年07月06日(月) 18時00分



斤量が軽ければ軽いほど、単勝回収率が上がる傾向

「サマー2000シリーズ」の初戦となるのが、福島芝2000mで行われる七夕賞。その後、5戦行われる2000シリーズだが、本州の競馬場で行われるレースは1ヶ月間隔で小倉記念(8月9日)、新潟記念(9月6日)と続くので、この3戦すべてに出走する馬も少なくありません。実際、2008年ミヤビランベリと2009年ホッコーパドゥシャは3戦すべてに出走して、2000シリーズのチャンピオンとなっています。

 七夕賞を勝って、チャンピオンとなったのはミヤビランベリと2011年イタリアンレッド(中山開催での勝利)の2頭ですが、後者は小倉記念でも1着となっており、実質、チャンピオンを確定させて新潟記念を回避したようなもの。「先手必勝」ではありませんが、やはりシリーズ初戦を制することは今後のローテーションを決めていく上でも非常に重要な一戦となるようです。ただし、問題はこの3戦がすべて「ハンデ戦」ということでしょう。

 ハンデ戦は、勝てば確実に斤量が増えます。例えば、56キロで七夕賞を勝ってしまうと、小倉記念は56.5キロ以上になることは間違いないでしょうし、メンバーによりますが、1キロ増しの57キロが妥当なところです。そうすると、自然に好走する確率が低くなってしまうというわけ。実際、七夕賞を勝ってチャンピオンになった2頭は「53キロ以下」で優勝。その後。斤量が増えても55キロ止まりだったことはチャンピオンになったひとつの要因であることは間違いないでしょう。

 ちなみに馬券的にも斤量が軽ければ軽いほど、単勝回収率が上がる傾向にあって、過去10年の検証期間では、57.5キロ以上の単勝回収率が52%なのに対して、53キロ以下の単勝回収率は182%という数字を残していますから、単勝系の馬券を買うのであれば、軽ハンデが狙い目のレースであることは間違いありません。

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No.1予想家(丹下日出夫、井内利彰、山崎エリカ、大石川大二郎、古澤秀和)が週替わりで重賞レースの展望を披露。思わぬ激走馬や消し馬など、馬券のヒントが盛りだくさん!

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