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毎年のように荒れるハンデ重賞、今年も混戦必至/七夕賞

  • 2015年07月06日(月) 18時00分


 3年連続で2ケタ人気の馬が馬券に絡んでいる七夕賞。今年も前走着順が3着以内の馬が2頭しかいないという、混戦必至のメンバー構成となった。七夕賞に出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

■7/12(日) 七夕賞(3歳上・GIII・福島芝2000m)

 レコンダイト(牡5、栗東・音無秀孝厩舎)はオープン入り後も崩れずに連続2着。特に前走の目黒記念ではハンデ差があったとは言え、勝ち馬のヒットザターゲットから0.2秒差と、着実に力を付けている。ここ2走は長めの距離で結果を残したが、準オープン勝ちは2000mだけに、この距離短縮も問題ない。初重賞制覇の場面は十分に考えられる。

 アルフレード(牡6、美浦・手塚貴久厩舎)は2走前がヴァンセンヌと同タイムの2着。休み明けの前走でも脚を伸ばしたあたり、本来の力が戻ってきたと考えて良さそう。元々、朝日杯FSを制しているように実績は上位で、復活の重賞Vが期待されるところ。

 その他、休み明けを叩かれての良化が期待されるトウケイヘイロー(牡6、栗東・清水久詞厩舎)、このメンバーなら力上位のグランデッツァ(牡6、栗東・平田修厩舎)、昨年の覇者メイショウナルト(セ7、栗東・武田博厩舎)、小回りで本来の先行力が生きれば期待できそうなクランモンタナ(牡6、栗東・音無秀孝厩舎)辺りも好走の圏内。発走は15時45分。

【データ分析】
人気(福島競馬場で行われた過去9回)…1番人気は[3-2-2-2]勝率33.3%、複勝率77.8%と複勝率はやや高め。1〜5人気の馬が[5-4-8-28]複勝率37.8%、複勝回収率77%、6〜10番人気が[2-4-1-38]複勝率15.6%、複勝回収率74%、11番人気以下が[2-1-1-43]複勝率8.5%、複勝回収率66%と、1番人気が少し堅めなくらいで人気別の偏りはほとんどない。

前走距離(福島競馬場で行われた過去9回)…前走の距離別でみると、距離延長[5-3-9-50]複勝率25.4%、複勝回収率85%、同距離[3-3-1-30]複勝率18.9%、複勝回収率64%、距離短縮[1-3-0-29]複勝率12.1%、複勝回収率53%と、前走の距離が(短すぎるのはよくないが)短い馬ほど好成績を挙げており、小回りの重賞ということもあってスピードの持続力が問われるマイル戦のような走りに慣れがある馬が狙い目。有利な距離延長馬の中でも、前走の上がりが5位以内の馬が[5-1-7-17]複勝率43.3%、単勝回収率300%、複勝回収率133%と優秀で、6位以下の馬は[0-2-2-32]複勝率11.1%、複勝回収率49%と、むしろ消し評価としたいところ。

枠番(福島競馬場で行われた過去9回)…6〜8枠の馬は[1-2-2-48]複勝率9.4%、複勝回収率31%とかなり評価を落としても良さそう。最初のコーナーまでが約300mしかなく小回りのコースで行われるレースため、外を回らされ続けてのロスが大きく響いてきそう。3着以内の5頭は近5年では1頭もおらず、外枠好走馬はそれ以前のもの。近年ではより外枠は不利。ちなみに内枠(1〜2枠)[4-2-1-26]複勝率21.2%、複勝回収率88%と中枠(3〜5枠)[4-5-7-35]複勝率31.4%、複勝回収率104%では若干中枠の方が良さそうに見える成績。

◆グランデッツァ
・陣営コメント/平田調教師
「前走(鳴尾記念5着)は直線で前が壁になる場面があったが、それでも最後はよく伸びているし、内容は悪くなかったと思います。レース後は厩舎でじっくり調整していますが、変わらずいい状態をキープ。1週前追い切りの動きも良かったですよ。ハンデはそこそこ背負うことになるでしょうが、持ち味の先行力が活きる条件だし、いい結果を期待したいですね」

・一週前調教診断/井内利彰
 マイルCS3着という実績はあるものの、過去4勝はすべて1800m。2000mという距離に関しても

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