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今年の注目馬は?セレクトセール2015プレリポート!

  • 2015年07月12日(日) 18時00分
7/14(火)セレクトセール2015「当歳セリ」を実況生中継&注目取引馬の詳細ニュース速報
7/13(月)セレクトセール2015「1歳セリ」を実況生中継&注目取引馬の詳細ニュース速報



今年も7月13日14日の2日間、北海道にあるノーザンホースパークにて、セレクトセールが開催されます!世界中から注目を集めるこのセレクトセールを今年は現地から詳細にリポート(・1歳セリ 7/14(火)12時掲載予定 ・当歳セリ 7/15(水)12時掲載予定)。その前に、今回はプレリポートとして今年の見どころや過去のセレクトセールの変遷をお伝えします。(取材・文:赤見千尋)

――セレクトセールとは

 セレクトセールとは、日本競走馬協会が主催する、当歳馬・1歳馬のセリ市。セールの名前にも付けられている「セレクト」の名の通り、厳選に厳選を重ね、まさに選ばれし馬たちのみのが上場されます。そのため購買者からの信頼は厚く、日本のみならず世界的に注目を集めるセリとなっています。

 世界的に見てみると、1歳馬市場が大きなマーケットになっているのに対し、セレクトセールではむしろ当歳馬セールの方がより大きな関心を集めてきました。なぜかといえば、良血馬が集中することにより、“いい馬を買いたい”という心理が先行し、デビューまで期間があったとしても、リスクを含めても早く買いたいという購買者意識が生まれるからです。一時期はその傾向が強く、1歳セールが廃止され当歳セールのみが行われた時期もありました。しかし現在は、1歳馬にも目玉となる馬たちが多数登場し、当歳セールと同じように活性化しています。それにより、1歳馬が中心の世界のバイヤーたちもより惹きつけられているのではないでしょうか。これまでの活躍馬に、当歳セールから、ディープインパクト、キングカメハメハ、マンハッタンカフェ、ゼンノロブロイなど、1歳セールから、ジャスタウェイ、ナカヤマフェスタ、ミッキーアイルなどがいます。数多くの活躍馬を輩出し、それがセレクトセール自体の価値を大きく高めるという好循環が生まれているのです。

――これまでの流れ

 1998年に始まったセレクトセールは、昨年まで17年間の総上場馬数が6357頭、うち4715頭が落札され、落札率74.2%という数字を残しています。取引総額は約1402億円。この莫大な額は、そのままセリ市に登場する上場馬たちの評価といえるでしょう。これだけ大きな市場となると、取引成績と社会の流れが連動し、その年の世相がセレクトセールにも直結しています。1998年の開始当初から順調に売上を伸ばして来たましたが、売上高レコードを一気に更新した2006年(約117億5千万円)からは、4年連続で取引総額が減少。この間、ディープインパクト産駒が登場するという大きなトピックがあったにも関わらず減少を続けました。これは、日本の中で長引く不況が懸念された時期。しかし、2011年から再び増加傾向に転じ、2013年には売上レコードを更新(約117億6千万円)、さらに昨年は驚異的なレコードを叩き出しました(約126億円)。昨年のセリ終了後、市場主催者の吉田照哉会長代行は、「ディープインパクトだけではなく、ハーツクライ、ステイゴールドの3本柱となり、どの価格帯でもヒートした競り合いが行われたことが大きかったです。さらに、アベノミクス効果による購買者の資産価値の回復は大きな要因だと思います」と述べています。セレクトセールには、現在の競馬界の状況、そして日本経済の状況も映し出されているのです。

 さらに昨年、セリの動向には直結しなかったものの、もう1つの注目点がありました。吉田照哉会長代行は、「取引はしなかったけれど、世界有数のオーナーの馬係が見に来ていました。来年に向けた下見ではないでしょうか」と話していました。そう、今年のセレクトセールには、世界で活躍したオルフェーヴルとロードカナロアの初年度産駒が登場するのです!すでにディープインパクト産駒が世界で評価されている今、この2頭がどのような評価を受けるのか、今年のセレクトセール最大の注目点ではないでしょうか。

――今年の注目馬

 まずは初日

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