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乾き始めた馬場のヤマの張り方

  • 2015年07月15日(水) 18時00分


◆今の中京芝は水分を含んだ状態から、乾いた状態になると外は良好な馬場状態に

 前日までの降雨などで、馬場が湿った状態から、当日馬場が乾きはじめる場合。東京芝は内から伸びるケースが多いのですが、今開催の中京の芝のような馬場の場合「乾くと外から伸びる」馬場になるケースが多くなります。

 今の中京芝は水分を含んだ状態から、乾いた状態になると外は良好な馬場状態に。内はダメージが残ったまま伸びない馬場状態のため外が伸びます。

 馬場が乾いても内にダメージが残る状態は、最近の芝では珍しい現象。今の中京芝は散水を行っていないのも、水を撒いたあとに馬が走るとダメージが残るからなのかもしれません(あくまでも個人的な思い込みです(笑))

 思い込みついでに、勝手に格言を作ると「散水できるぐらいの良好な馬場は、乾けば内伸びが多い」「散水できない馬場は、乾くと外伸びが多い」とヤマを張ってみます。

 7月11、12の中京芝は、馬場が乾き始めて外だけが走りやすくなる典型的な「外伸び」の馬場状態。11日の豊明Sも「外伸び」にヤマを張り、3番手のゴールドベルが1着。本命のアンブリッジが2着。対抗のマカハが3着で3連単146260円を大本線で的中できました。

 この週は、馬力も要求される馬場。欧州型ナスルーラの血を持つ馬力型が外を回して差してくると伸びる馬場状態。

 本命(2着)のアンブリッジは母父が重い芝得意のエリシオ。母母父は欧州型ナスルーラのネヴァーベンド系シャーリーハイツ。対抗のマカハも母父が重い芝得意の欧州型ナスルーラ系、ネヴァーベンド系のアイリッシュリヴァー。3番手評価で勝ち馬のゴールドベルは父が重い芝得意でスタミナ型血統のステイゴールド。3頭はすべて7、8枠。一方、1ー3人気はすべて6番より内の馬でした。

 なんて、上手く行ったレースだけを取り上げましたが、実は日曜も母系に欧州型ナスルーラを持ち、馬力型の外差しを得意とする馬で自信満々に勝負レースとしたのですが…本命馬は、なぜか今回だけ先行して内を突いた挙句、致命的な不利を受ける競馬で敗北。

 ただ、これは仕方のないことでもあります。誰でもわかるぐらいの極端な外伸び馬場になると、急激にペースが落ちて差し馬が不利になる。あるいは、外枠や差し馬は外を回らされすぎてしまうので、逆に先行馬や内枠が有利になるのですから。(よって勝負は、短距離戦で外を回らざるをえない馬になるともいえます)

「馬場が読めているつもりでも、3回に1回当たれば上出来」ぐらいの心構えと「張ったヤマが正しければトータルでは勝てる」と強く信じてみます。

 今週の中京も、天気予報を見る限り、水分を含んだ状態で始まり、徐々に乾く馬場が予想されます。欧州血統、特にナスルーラ持ちの差し馬が上位独占で好配当。なんてレースを1つでも本線で取らせてもらえば十分なのですが、馬場も含めてヤマは当たるでしょうか?

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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