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SJT優勝は誰の手に? 暫定一位は最年少・山本聡哉騎手

  • 2015年07月21日(火) 18時00分
山本聡哉騎手

山本聡哉騎手




 今年もスーパージョッキーズトライアル(SJT)の熱い勝負が展開されています! SJTとは、JRAが主催するワールドオールスタージョッキーズ(8月29日、30日に札幌競馬場で開催)に出場する地方代表を決めるための戦いです。まずは、全国のリーディング2位や主催者に選抜されたジョッキーにより、ワイルドカード2戦を行って上位3名が選ばれ、全国各地のリーディング1位11名とともに、第1ステージ(7月7日大井競馬場)が行われました。そこでポイント1位となったのが、岩手の山本聡哉騎手。最終決戦(23日園田競馬場)を前に、意気込みをお聞きしました。

赤見:山本騎手は岩手2位でワイルドカードからの出場でしたけれども、ワイルドカード3位で本戦出場を果たし、第1ステージを終えて暫定1位。結果を出し続けていますね。

山本:ありがとうございます。まだ暫定なので何とも言えないですけど、本当に馬たちに恵まれて、チャンスをものにすることができました。

 まず金沢のワイルドカードですけど、正直メンバーが凄かったじゃないですか。赤岡修次騎手や吉原寛人騎手、川原正一騎手に鮫島克也騎手…。そうそうたるメンバーで、「これがワイルドカード? 本戦のメンバーじゃないの?」っていう感じでした。ただその中で1戦目に勝つことができたので、ちょっと肩の力が抜けましたね。周りを気にせず、いつも通りに馬とのコミュニケーションを大切にしたら結果はついてくるんだと、自信になりました。

赤見:ワイルドカードの1戦目の勝利、そして大井での第1ステージの2戦目の勝利共に、後方から豪快な差し切り勝ちでしたね。

山本:すごく気持ちよかったです! 大井で勝ったことがなかったので、嬉しかったですね。大井の2戦目はちょっと出遅れてしまったんですけど、無理せずに馬のリズムで運びました。仕掛けたらどんどん伸びてくれて、ゴール前で突き抜けた時は本当に気持ち良かったです。快感ですね(笑)。なかなか南関東で乗る機会もないですし、その中で突き抜けて勝つことができて、頑張って走ってくれたジュリエットレターと関係者の皆さんに、本当に感謝しています。

赤見:暫定1位ですけど、上位3名(2位真島大輔騎手、3位村上忍騎手)は同ポイントです。村上騎手が、「2戦目で2着になれていたら、(自分が)単独1位だったのに」と悔しがっていました。

山本聡哉騎手

現在は暫定ながら1位の山本聡哉騎手(左は真島大輔騎手、右は村上忍騎手)



山本:忍さんは「優勝して本戦に行きたい」っていう想いが、今年は相当強いみたいですね。僕ももちろんですけど、やっぱりワールドオールスタージョッキーズ出場は憧れですから。

赤見:ここ数年の岩手では、村上騎手が圧倒的でしたけど、今年は山本騎手と、お兄さんである山本政聡騎手の勢いがものすごいですね。

山本:めぐり合わせもあると思いますけど、今年はいい感じで流れに乗れているのかなと。去年は初めてリーディングが獲れるかもしれないという位置に付けられて、途中からはかなり苦しかったんです。自分も獲りたかったし、周りもそういう雰囲気になっていたので、獲らなきゃいけないっていう気持ちになって、力んでしまいました。結局ケガをしたりもしたけど、簡単にはリーディングは獲れないんだと実感しましたね。今年は気持ち的に去年よりは楽な感じで、肩の力が抜けました。

赤見:お兄さんの存在はどうですか? 兄弟でバチバチのリーディング争い中ですけれども。

山本:勢い的には、今一番すごいんじゃないですかね。あれだけ結果を出しているので、ビデオで見て騎乗の研究はしています。でも、兄だからって意識することはないです。勝負の世界なのでレースで負けたら悔しいですけど、プライベートは仲がいいですよ。

赤見:山本騎手は弟の聡紀騎手(船橋)も騎手という、3兄弟が騎手というのも珍しいですね。

山本:そうですね。僕は完全に兄の影響で騎手になりたいと思いました。兄が地方競馬教養センターにいる時に、中間査閲を見に行ったんですけど、こないだまで一緒に暮らしていた兄がカッコよく馬を御していて、すごいなって思って。その姿を見て、自分もやりたいって思ったんです。弟は同じ競馬場ではないのでそこまで意識していないですけど、大きなケガをして復帰してからは苦戦しているので、自分なりに努力して頑張って欲しいです。

赤見:今年は岩手ダービーも制してダービージョッキーになりました。ジャパンジョッキーズカップでもキャプテンを任されましたし、いよいよ岩手の顔になってきましたね。

ロールボヌール

ロールボヌールで制した岩手ダービー



山本:ダービーはさすがに緊張しました。でも、ロールボヌールは相当強かったので、馬なりでダービージョッキーにしてくれました。あれだけ走る馬の鞍上に指名してもらえたこと、チャンスをもらえたことは本当に自信になりましたね。ロールボヌールはケガをしてしまってとても残念ですけど、今後に活きて来る経験をさせてもらって、本当に感謝しています。

赤見:それでは、SJT最終決戦の園田(23日)に向けて、意気込みをお願いします!

山本:今回トップ通過ができたことは、岩手のPRにもなったのかなと思っています。ポイントはまったく差がないので暫定1位といってもアドバンテージはないですが、すごい先輩たちの中に入ってどんな競馬ができるのか、自分なりに精いっぱい頑張ります。これをきっかけに、名前を憶えていただけたら嬉しいです。

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常石勝義
1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っているほか、えふえむ草津(785MHz)の『常石勝義のお馬塾』(毎週金曜日17:30〜)に出演中。

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