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注目のウオッカの娘・タニノアーバンシーが岩田騎手でデビュー!

  • 2015年07月27日(月) 18時00分


【栗東】
◆アッパレドンキ(牝、父ディープインパクト、母トレノトマト、栗東・藤原英昭厩舎)
デビュー馬

 母系には1993年日本ダービー優勝のウイニングチケットや重賞2勝のロイヤルタッチ、2005年新潟大賞典を制したエアセレソンなどがいる血統。今年のCBC賞で2着したダンスディレクターもこの母系なので、最近も活躍馬が出ている血統。
 調教欄を見ていただければ分かるが、全体的な時計の出方は地味。ただ、7月23日の芝コースでサトノキングリーと併せた追い切りでは手応え優勢の動き。これも時計が遅いだけに慎重に判断する必要があるが、あの動きなら最終追い切りでは更に機敏な動きを見せてくれそう。8月2日(日)新潟芝1400m(牝)を岩田康誠騎手でデビューする予定となっている。

◆ルグランフリソン(牡、父Smart Strike、母Leaning Tower、栗東・中竹和也厩舎)
デビュー馬

 日本で活躍する父産駒には、2009年共同通信杯を勝ったブレイクランアウトや2015年エンプレス杯を制したアムールブリエがいる。
 本馬は入厩当初から「動けると思う」と中竹和也調教師が強調していたが、その通りの動きを見せたのが、7月22日の坂路での併せ馬。相手は新馬だったが、こちらが追走したにも関わらず、ゴール手前では楽に交わして先着。同じデビュー前の2歳にも関わらず、こちらの方が年上かと思わせるような動きだった。これには「やっぱり動きますね。最終追い切りは少し動く馬と併せる予定です」とのことなので、強い負荷でしっかり仕上げての出走となりそう。デビュー戦は8月2日(日)新潟芝1600mをM.デムーロ騎手で予定している。

◆キリシマオジョウ(牝、父スクワートルスクワート、母ラッキービクトリー、栗東・橋口弘次郎厩舎)
デビュー馬

 本馬と同じく九州産の半兄キリシマホーマ(父ロドリゴデトリアーノ)は一般馬との対戦となってからも勝ち星を重ねており、現在3勝。十分な活躍を見せているし、これからの活躍も期待できるが、そんな兄を差し置いて「きょうだいの中でも馬体は一番」と橋口弘次郎調教師の評価は高い。
 それを裏付けたのは、7月22日のCWでの併せ馬。時計を出したのは4Fだけだが、4F53.6秒、1F12.0秒と動いた。兄の新馬戦は出遅れたが「スタートは普通だが、二の脚が速い」ということなので、いかにも初戦向き。まずは8月2日(日)小倉芝1200m(九)で結果を出し、次のステップへと進みたい。なお、鞍上は小牧太騎手。

◆タニノアーバンシー(牝、父Sea The Stars、母Vodka、栗東・角居勝彦厩舎)
デビュー馬

 母ウォッカは2007年日本ダービーを筆頭にG1を7勝した名牝。本馬が3番仔になるが、先週までの時点で勝ち上がることはできていない。ただ、ファンの注目度はNo.1といってもよいくらいで、7月に8月2日のデビュー戦(新潟芝1600m、鞍上は岩田康誠騎手)が決まった時も各メディアでその報道がされたくらい。
 7月中旬あたりの動きはひと息に思われたが、追い切りを重ねるごとに動けるようになっている。7月22日はCWでハッピーモーメントを追走したが、馬なりの手応えで並びかけた。このくらい動けるようになってくれば、初戦から楽しみではないだろうか。

【美浦】
◆サトノスピリット(牡、父ネオユニヴァース、母ピュアティー、美浦・池上昌和厩舎)
 今年の千葉サラブレッドセールに上場され、3300万円で落札された。兄姉はロングシャドウ(現2勝)、パールシャドウ、ヒシハイグレードなどがコンスタントに走っている。7月22日には芝で5F65秒台(馬なり)をマーク。併せた相手に優勢の手応えで駆け抜け、陣営の感触は上々だ。「トレーニングセールの出身で前向きな性格だし、いい動きをしていました。マイルまではこなせるように育てていきたいですね」と池上昌和調教師。8月1日、新潟の芝1400mを北村宏司騎手で予定している。

◆ダイワドレッサー(牝、父ネオユニヴァース、母リバティープリント、美浦・鹿戸雄一厩舎)
 こちらも千葉サラブレッドセールに上場され、同じく3300万円で落札された。祖母エアリバティーはクイーンS2着、秋華賞5着の活躍馬。近親にはサトノプライマシー(現オープン)がいる。「牝馬にしては落ち着いているし、ある程度の時計で動けている。ゲート試験の出も速かったし、トレーニングセールの出身だから初戦向きだと思う」と鹿戸雄一調教師。8月2日、新潟の芝1400m(牝馬)を三浦皇成騎手で予定している。

◆ミネット(牝、父ディープインパクト、母レッドキャット、美浦・藤沢和雄厩舎)
 ストームキャットの肌にディープインパクトの配合はキズナなどと同じ。重賞戦線でも活躍したダイレクトキャッチ、ステラロッサなどの半妹にあたる。タフな馬場の坂路で時計的には目立たないが、古馬を相手に質の高い追い切りを重ねてきた。「そんなに大きくないけど、いいスピードと瞬発力がありそう。コントロールも利きそうだし、いいモノを持っていると思う」とのこと。8月2日、新潟の芝1400m(牝馬)か芝1600mを北村宏司騎手で予定している。

◆ティソーナ(牡、父ダイワメジャー、母ラドラーダ、美浦・藤沢和雄厩舎)
 母の半弟にゴルトブリッツ、祖母レディブロンドの半弟にディープインパクトがいる良血。函館競馬場で慎重にゲート練習を重ねながら乗り込まれ、札幌競馬場に移動。7月22日には本馬場で時計を出し、翌23日にゲート試験をパスした。「筋肉質の馬体をしているし、いいスピードがありそう。稽古の動きも上々。あとは馬の様子を見ながら使うかどうかを判断したい」とのこと。8月1日、札幌の芝1500mを柴山雄一騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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