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いまでも通用? 1000直の外枠馬券

  • 2015年07月28日(火) 12時00分


単純に外枠だからというだけで買うのは危険?

 すっかり定着した新潟芝1000m直線コース。一般的には外枠有利のコースと言われているが、最近では内寄りの馬が思い切って逃げて枠順を克服するシーンも目につく。結局のところ、いまでも外枠有利の常識は通用するのだろうか?

 このコースができた2001年からの通算でいうと、内枠不利・外枠有利は明らかだ。

新潟芝1000m枠番別成績

2001年からの新潟芝1000m枠番別成績



 特に回収率の差は著しく、説明の必要が無いほどだ。では、回収率が高い7枠8枠について3年刻みで記すと…

新潟芝1000mの7、8枠の回収率

2001年からの新潟芝1000mの7、8枠の回収率



 複勝回収率で見るのがよいとおもうが、最近は以前ほどの冴えがない。実は今年は久々に回収率が単複ともにプラスになっているのだが、消化レース数が少ないので今後どうなるかは分からない。

 もはや単純に外枠だからというだけで買うのは危険だが、先行力のある馬ならばまだ十分に買える。結果として当該レースで逃げたり好位に行った馬はもちろん、前走レースで逃げ・先行だった馬に関しては、最近でも一定以上の回収率をキープしている。逆に言うと、外枠から後ろ攻めになるとけっこう厳しいということになる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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