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【日本馬で韓国重賞制覇】 「人馬とも現地のスタイルに」海外経験で得た強みと展望 /藤井勘一郎騎手インタビュー(前編)

  • 2015年09月04日(金) 18時00分
ノンフィクション

▲エスメラルディーナで韓国のトゥクソムC(Glll)を制した、藤井勘一郎騎手(31歳)。


 今年の6月、斎藤誠厩舎(美浦)の牝馬・エスメラルディーナが、韓国の重賞・トゥクソムCを制したというニュースが届いた。鞍上は「藤井勘一郎」という日本人騎手。

 藤井は騎手人生をオーストラリアでスタートさせ、韓国に拠点を移してからは、日本人騎手で初となる、コリアンダービー制覇という快挙を達成。今年の7月からは、JRA騎手免許試験を視野に入れつつ、地方の短期免許を取得し、ホッカイドウ競馬で騎乗を続けている。

 まさに「異色の経歴」。波乱万丈の道のりで得たもの、そして藤井をつき動かし続けるものは何なのだろうか――。

(取材・文・写真:編集部)



15歳で日本から6千キロ離れたオーストラリアへ



 競馬にのめり込んだ切っ掛けは、1995年の弥生賞。“幻のダービー馬”の走りが藤井を魅了した。

「当時、好きだった『こち亀(こちら葛飾区亀有公園前派出所)』という漫画の主人公・両さんが競馬好きという設定だったので、競馬自体に興味はありました。それである日、テレビの競馬中継を観ていたら、フジキセキが勝った弥生賞が放送されていて、『こんなにも強い馬がいるんだな!』と。その頃から本格的に競馬にのめり込んでいったんです。両親はとくに競馬好きというわけでもなかったのですが、自分から熱心に誘って、京都競馬場や阪神競馬場に連れていってもらったりしていましたね」

 そのうち、藤井のなかに『騎手になりたい』という感情が芽生えはじめた。

「騎手になりたいという気持ちは、競馬を観ていて、自然と芽生えました。やっぱりスポットライトを浴びるのは“馬と騎手”ですから。あとは世代的に武豊騎手の影響も大きかったと思います。とにかくたくさん勝たれていましたし、海外でも活躍されていて、他の騎手と一線を画していましたから、その分強く惹かれました。ターフィーショップで買ったレプリカのムチをクルッと回して、マネをしたりもしていましたよ(笑)」

 しかし、ある理由で競馬学校の受験を断念することになる

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