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【トップ直撃】常勝軍団のトップとして 海外での経験が今の自信に/「サンデーレーシング」吉田俊介氏(1)

  • 2015年09月14日(月) 18時01分
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▲サンデーレーシングの吉田俊介代表を直撃、ノーザンファーム空港牧場にて


人気一口クラブの代表者を直撃するシリーズ。今回登場いただくのは、サンデーレーシング代表の吉田俊介氏です。オルフェーヴルやジェンティルドンナ、今年二冠のドゥラメンテなど、名馬を輩出し続ける言わずと知れたトップ馬主。設立当初の様子やトップに立つまで経験した失敗、追いかけられる立場になってからの苦悩まで、常勝軍団のトップが胸の内を明かします。

(取材・文:不破由妃子)



牧場を任されたときのプレッシャーは大きかった


──ドゥラメンテが皐月賞、ダービーを制し、9月6日終了現在、馬主リーディングトップ。サンデーレーシングは、今年も好調ですね。

吉田 おかげさまで、今年は3歳の牡馬たちが頑張ってくれまして。ダービーにも5頭を出走させることができました。それはそれで、文句を言われたりするんですけど(笑)、一生懸命やってきた結果だと思っています。

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▲オルフェーヴル、ディープブリランテにつづき3頭目のダービー馬を輩出(撮影:下野雄規)


──サンデーレーシングの代表に就任されたのが2007年。その3年前にノーザンファーム空港牧場の場長になられて、今年の7月まで兼任(現在はノーザンファーム副代表)されていましたが、そこまでの経緯を教えてください。まず、社会人になってすぐに、アメリカに研修に行かれたそうですね。

吉田 大学を卒業したあとノーザンファームに就職しまして、その半年後にアメリカに研修に行ったんです。最初はケンタッキーの繁殖のいる牧場でお産とか仔馬の世話をしていたんですが、そこで2歳のトレーニングセールに上場するという方と知り合いまして。「働かせてもらえませんか?」と自分から声を掛けて、そこからはありとあらゆるセリで働かせてもらいましたね。当時の日本にはない仕事でしたから、すごく面白かったです。

──幼いころから馬は身近な存在だったと思いますが、やはりそんな代表にとっても、アメリカでのご経験は新鮮でしたか?

吉田 そうですね。放牧地の広さや放牧する頭数など、影響を受けたことはたくさんあります。ナイルブレナン・ステーブルズという牧場で働いていたとき、そこに1歳のクロフネがいたんです。

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