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“良血ホースマン”吉田助手兄弟が直接対決/トレセン発秘話

  • 2015年09月18日(金) 18時00分


◆「兄の威厳を見せますよ」

 阪神月曜(21日)9レースの甲武特別は「良血兄弟対決」と言っておく。兄弟馬なんて一頭もいない? そっちの良血兄弟ではない。担当者の兄弟対決だ。人気を二分するであろう、マキシマムドパリの吉田貴昭助手と、エイシンハドソンの吉田直也助手は2歳違いの兄弟。史上最年少で日本ダービー(82年バンブーアトラス)を勝った吉田政弘キュウ務員の息子という偉大なる“良血”なのだ。

 兄の貴昭助手はトレセンに入って早々にイナズマアマリリスで重賞(08年GIIIファンタジーS)を勝ち、弟の直也助手も現在担当馬が3頭連続して新馬勝ちしているというのだから、さすがは“名家”の血。その2人がこのレースの人気2頭で激突する。

「どうせ兄貴の馬とやるなら、もっと上のクラスで勝負したかったですけどね」とはエイシンハドソンの直也助手だが、臨戦態勢はバッチリのようで「ここまで1か月半みっちり乗り込みました。先週の時点で稽古に乗った和田(騎手)さんが『十分走れる状態に仕上がった』と言っていましたし、降級のここはいい結果を出したいです」。

 一方のマキシマムドパリも負けていない。先週の雨でぬかるんだ坂路でラスト12.0秒という極上の切れを見せた。「春は体を維持するのに精一杯でしたけど、今回はキュウ舎で調教をしながらだんだんと体が増えて今では470キロ。明らかにパワーアップしていますよ」と貴昭助手。

 正直、甲乙つけ難いが、ここを勝てば秋華賞出走の可能性も残っている勝負がかりの状況と、「兄の威厳を見せますよ」という貴昭助手の意気込みから、坂路野郎はマキシマムドパリが先着するのでは、とにらんでいる次第である。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

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