スマートフォン版へ

ホッコータルマエの半弟ホッコーフウガがデビュー!

  • 2015年10月13日(火) 18時00分


【栗東】
◆マカヒキ(牡、父ディープインパクト、母ウィキウィキ、栗東・友道康夫厩舎)
今週のデビュー馬

 全姉ウリウリは2014年京都牝馬S、2015年CBC賞で重賞2勝。おじには芝中長距離で5勝、障害で1勝したトパンガがおり、決して短いところに適性高い母系というわけでもない。この馬自身も10月18日(日)京都芝1800mでデビューする予定。
 函館競馬場でゲート試験に合格した後、夏場を北海道で過ごし、9月18日にノーザンファーム天栄から栗東へ入厩。ここまで順調に追い切りを消化しており、10月8日はレースでも騎乗予定のM.デムーロ騎手が跨って、CWでの追い切り。ココファンタジアを追走したが、楽に先着して、6F82.2秒、1F12.3秒と新馬としてはトップクラスの時計をマークした。追い切り後、鞍上からどんな褒め言葉が出るかと期待したが、その一言は「コドモ」。つまり、まだまだジョッキーとしては物足りない感覚だという意味だろうが、なら完成したら、どれだけ走るのか。初戦のパフォーマンス次第では、来春が楽しみになる素質馬だろう。

◆ライラムーン(牝、父キングカメハメハ、母ライラプス、栗東・佐々木晶三厩舎)
今週のデビュー馬

 母は現役時代に2005年クイーンCを優勝。おじのフサイチリシャールは4連勝でG1の朝日杯FSを制している。本馬は9月4日にノーザンファームしがらきから栗東へ入厩。9月24日のゲート試験合格後は、坂路で順調に追い切りを積み重ねている。
 10月7日の坂路ではジェントルハートに先行するも、最後は置かれて遅れ。4F54.8秒と時計も地味だが、相手は先週の未勝利戦で快勝。この追い切りが刺激になったのか、10月11日の坂路ではグランノーブルと併せて、きっちり先着している。デビュー戦は10月17日(土)京都芝1200mを予定。ゲートさえスムーズなら、レースの流れに乗るスピードは持っているだけに、スタート次第といったところ。なお、鞍上は浜中俊騎手を予定している。

◆ホッコーフウガ(牡、父ゴールドアリュール、母マダムチェロキー、栗東・西浦勝一厩舎)
今週のデビュー馬

 半兄は同厩舎で管理され、2015年帝王賞、2014年チャンピオンズCなどダートG1で9勝を挙げているホッコータルマエ(父キングカメハメハ)。注目を集めて当然の血統だが「やっぱりお兄ちゃんの成績が偉大すぎるから、それと比べるとちょっとかわいそう」と西浦勝一調教師。ただ「まだまだ緩いところはあるけど、タルマエもそんな感じで実戦では結果残しているので、同じような感じかも知れない」とのこと。
 10月7日のCWではミュゲプリンセスと併せて、少し遅れる形。ただ、時計的には1F12.6秒とそれなりに動いており、気になるところはない。それよりも順調に追い切りを積み重ねている点を評価すべきだろう。10月17日(土)京都ダート1800mを幸英明騎手でデビューする予定となっている。

◆チュウワメジャー(牡、父ダイワメジャー、母ケイティーズベスト、栗東・大久保龍志厩舎)
今週のデビュー馬

 母系には2008年スプリンターズSを制したスリープレスナイトがいる血統で、本馬は2013年セレクトセール当歳にて、2200万円で落札されている。
 10月8日はレースで騎乗予定の岩田康誠騎手が跨って、CWでの併せ馬。2歳新馬を大きく追走する内容だったが、4コーナーで内を回ったこともあり、直線ではきっちり追いついて、最後は2馬身ほど先着。道中、相手は行きたがるような仕草を見せたが、こちらは折り合いがついていたし、6F83.0秒は優秀。10月18日(日)京都ダート1200mでデビュー予定。

【美浦】
◆アグレアーブル(牝、父マンハッタンカフェ、母プリティカリーナ、美浦・斎藤誠厩舎)
 祖母の半弟BernardiniはプリークネスSなど米GIを3勝、同国の3歳牡馬チャンピオンに輝いた。この馬自身はシルクホースクラブでの募集総額が2500万円。現3歳の半兄アンタラジー(父ディープインパクト)はセレクトセールで1億1000万円、現1歳の半弟(父ハーツクライ)も8000万円の高値で落札されている。7日の追い切りは古馬のヒュウマ(現オープン)と併せ、追走して3馬身ほど先着。牝馬離れした雄大な馬格が目立つ存在だ。「まだ高脚を使ったりして走り方はバラバラになるけど、背中がいいし、年長馬と併せても互角に動けています。見た目どおりに大物感があるし、しっかりしてくれば将来的にも楽しみですね」と斎藤誠調教師。10月17日、東京の芝1800mを岩田康誠騎手で予定している。

◆アーバンキッド(牡、父ハーツクライ、母コックニー、美浦・斎藤誠厩舎)
 母の半弟(叔父)にセントライト記念を制したダイワワイルドボア、祖母の半兄に凱旋門賞馬のSuave Dancerがいる。「ハーツクライ産駒にしてはコロッとした体形。ピッチ走法でもあるし、距離的には1400mから1600mぐらいが良さそう。気持ちも前向きだし、初戦から動けそうなタイプです」と斎藤誠調教師。10月18日、東京の芝1600mを戸崎圭太騎手で予定している。

◆クレーデリンテ(牝、父ダイワメジャー、母オメガスピリット、美浦・斎藤誠厩舎)
 昨年のオークスを制したヌーヴォレコルト(父ハーツクライ)の半妹。当初は前開催の中山や東京の開幕週も視野に入れられていたが、まだ動きに物足りなさがあったため、予定を先延ばしにして乗り込んだ。「ひと追い毎に良くなってきています。ダイワメジャー産駒ということもあり、お姉ちゃんとは体形が違いますね。マイラータイプだと思います」と斎藤誠調教師。10月17日、東京の芝1400mをクリストフ・ルメール騎手で予定している。

◆キングオブアームズ(牡、父ディープインパクト、母アーマイン、美浦・藤沢和雄厩舎)
 一昨年のセレクトセールにて9400万円で落札された。母は米GI馬。現3歳の全兄コートオブアームズは1勝、現4歳の半兄キネオワールドは2勝している。「血統馬らしく、入厩した当初から素質の高さを見せていました。古馬と併せても目を惹く動きをしているし、スピードに乗ったときのアクションがいいですね。調教で乗った人の評価が総じて高いし、能力はあると思います」と津曲大祐調教助手。10月17日、東京の芝1800mを北村宏司騎手で予定している。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング