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JBCクラシックへ向けて!昨年のNARグランプリ年度代表馬・サミットストーン

  • 2015年10月12日(月) 18時00分


石崎騎手「次はもっと良くなると思います」


 2010年6月に中央競馬からデビューしたサミットストーンは、ダートの短・中距離を中心に4勝を挙げました。その後は金沢競馬場へ移籍し重賞を4勝するなど大活躍し、2014年1月から船橋競馬場の矢野義幸厩舎に仲間入り。

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矢野調教師のチャーミングな笑顔は、たくさんの厩舎関係者をメロメロにさせています


 昨年は浦和記念と大井記念を優勝し、東京大賞典3着、白山大賞典でも2着となり、その年の活躍した人馬を表彰するNARグランプリの年度代表馬に輝く最高の栄誉を手にしました。

「全部がすごいですね。調教前の運動から前進していく気持ちが強くてパワーもすごいので、引き運動はできないくらいです。レースに行けば、いつも一生懸命に走ってくれますね。だからと言って悪いことはしないし、馬房や洗い場では大人しくて扱いやすい馬です」と中野浩三厩務員。

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洗い場で佇んでいるサミットストーン



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前走・日本テレビ盃の返し馬


 今年はどんな活躍を見せてくれるのか大きな期待を集めていた矢先、4月18日に実施されたアンタレスSで、3コーナー付近で手前を替える際に他馬との接触があり中団から後方に一気に下がってしまい、勝ち馬から13秒離された16着……。3か所の落鉄があり、右前の蹄が割れて蹄冠部も負傷。

 その後は放牧休養に出て、10月7日の日本テレビ盃から復帰しました。急仕上げで陣営は途上であることを公言していましたが、「休み明けでもパドックでは前に突っかかっていくんじゃないかなっていうくらい元気でした。いいときは頭をグイッグイッと上げながら歩くんですが、その仕草も見せていたので、雰囲気はいい頃の感じだなぁって思いました」(中野厩務員)。

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調教を終えて中野厩務員からお水を飲ませてもらっているところ


 石崎駿騎手を背に道中は3番手をつけていき、勝負所で置かれそうになりながらも必死に食らいついて、地方馬最先着の5着に入り意地を見せました。

「(休み明けなので)4コーナーに入るところでは手応えがなくなりましたが、それでもそう簡単に止まる馬ではないので最後まで頑張ってくれました。追い切り1本目を行ってからどんどん良化してきて今は途上だったので、次はもっと良くなると思います。走っているときの精神的なトラウマも感じられません」(石崎騎手)。

 レース後のダメージはなかったそうなので一安心。この後は11月3日に行われるJBCクラシックに向かっていくことになりました。

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前走・日本テレビ盃のレース後


「前走は急仕上げで半信半疑のところがあったけど頑張ってくれた。使った分、心臓もできて体重も絞れてくるだろうし、次はもっと走りやすい体になってくると思う。

 長期休養明けで使っていきながらという部分はあるけど、7歳という年齢的な部分を考慮すれば今年大きいところは狙いたいね。相手関係とかは意識しないで、普段通りのことをやって臨みたい」(矢野調教師)。

 ダート競馬の祭典JBCまで3週間、地方競馬の総大将がどこまで持ち上げてくるのか注目したいと思います。


 余談になりますが、矢野厩舎と言えばタイガースメンコでもお馴染みです。矢野調教師が熱烈な阪神タイガースファンで、所属馬たちはこのメンコを着用してレースに出走しています(球団には許可を頂いているそうです)。

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前走・日本テレビ盃のパドックでのサミットストーン


 馬たちの馬装はもちろん厩舎の外観まで黒色と黄色というこだわりよう。矢野調教師のカラオケの十八番も阪神タイガース球団歌の六甲おろしとか。

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これは矢野厩舎の外観の一部で、他にもおしゃれな黒色と黄色の厩舎が並んでいます


 しかし、巨人ファンをはじめ他球団ファンの馬主様の所有馬にはタイガースメンコは着けないそうなので気軽におっしゃってくださいとのことです(笑)。

南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。

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