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ダイワスカーレットの娘ダイワウィズミーが戸崎圭太騎手でデビュー!

  • 2015年11月02日(月) 18時00分


【栗東】
◆ダイワウィズミー(牝、父キングカメハメハ、母ダイワスカーレット、栗東・松田国英厩舎)
今週のデビュー馬

 当初は11月7日(土)京都芝1600m(牝)をM.デムーロ騎手でデビューする予定だったが、先週のレースでM.デムーロ騎手が騎乗停止。これには注目しているファンもそわそわしたと思うが、2日午前に松田国英調教師へ確認したところ、11月7日(土)東京芝1400m(牝)を戸崎圭太騎手でデビュー予定とのこと。
 本馬が栗東へ入厩したのは5月。それからは1度も放牧へ出ず、ずっと栗東で調整していた。ひと昔前なら、このようなタイプも珍しくなかったが、ゲート試験に合格すれば放牧という近年のトレンドから考えると非常に珍しい。これには「ダイワスカーレットもゲート試験までにじっくり時間を費やしたので、この馬にも丁寧に調整していきたかった」と師。追い切りで目立って速い時計は出ていないが、本数は十分すぎるくらいこなしている。まずはその初戦に注目したい。

◆ロイカバード(牡、父ディープインパクト、母アゼリ、栗東・松永幹夫厩舎)
今週のデビュー馬

 すでに「2億対決」ということで注目を集めているレースが、11月8日(日)京都芝2000m。1頭は2013年セレクトセール当歳にて、2億3000万円で落札されたサトノダイヤモンド(栗東・池江泰寿厩舎)。もう1頭が2013年セレクトセール当歳にて、2億4000万円で落札された本馬。
 10月28日のCW追い切りでは、レースで騎乗予定の武豊騎手が跨って併せ馬。アムールブリエを追走したが、内からきっちりと先着してゴール。6F84.5秒は2歳新馬として水準クラスの数字だが、ラスト1F12.1秒は水準以上。この動きに「ようやく、動けるようになりましたね。これだけ高額な馬ですから、初戦だからとか言ってられないレベル。きっちり結果にこだわりたい」と松永幹夫調教師。

◆ラルク(牝、父ディープインパクト、母ライラックスアンドレース、栗東・松永幹夫厩舎)
今週のデビュー馬

 今週の松永幹夫厩舎はもう1頭の「億ホース」がデビュー予定。それが2014年セレクトセール1歳にて、1億4500万円で落札された本馬。母系には5連勝でNHKマイルCを制したミッキーアイルがいる血統で、父はディープインパクト。金額、血統ともに注目されて当然の存在。
 10月21日のCWではロイカバードと併せて地味な動きだったが、10月28日のCW追い切りにはレースで騎乗予定の武豊騎手が跨った。ゴッドフロアーとの併せ馬で、追い出されてから重心を下げて伸びており、上々の動き。6F83.3秒、1F11.9秒は文句ない動きだった。「これまでの動きから、デビュー予定を延ばした方がいいかなとも考えましたが、この動きなら大丈夫ですね」と松永幹夫調教師も笑み。デビュー戦は11月7日(土)京都芝1600m(牝)を予定している。

◆サトノシンゲキ(牡、父エンパイアメーカー、母ホームスイートホーム、栗東・池江泰寿厩舎)
今週のデビュー馬

 半兄バーディバーディ(父ブライアンズタイム)は2010年ユニコーンSなど地方交流を含むダート重賞で2勝を挙げている。バーディーイーグル(ダート4勝)、サトノアルバトロス(ダート3勝)など、ダートでの活躍が期待される血統だろう。
 本馬はゲート試験に合格した後、一旦放牧に出されて、10月14日に吉澤ステーブルWESTから栗東へ再入厩。中間のCWでの併せ馬では遅れが目立っているが、これはバーディバーディのデビュー前と同じ。最終追い切りこそ、DPで追い切って併せ馬先着した兄だったが、CWでは遅れを連発していた。そういった意味では兄に似ていると判断できるし、坂路とCWを併用して十分に追い切られているので中身は出来ているだろう。11月8日(日)福島ダート1700mでデビューする予定となっている。

【美浦】
◆ケルベロス(牡、父ディープインパクト、母モーニングタイド、美浦・大江原哲厩舎)
 京成杯AHを連覇するなど、芝1600mの重賞を3勝したマイネルモルゲンの異父弟。いとこにはナリタキングオー(京都新聞杯など重賞3勝)やキングストリート(東京新聞杯2着)がいる。「背は小さいけど、お尻の幅がある。これから筋肉がついてくれば、トモの緩さも改善してくると思う。ディープインパクト産駒らしい悍性の強さと芝向きの軽さがあるし、追い切りの雰囲気からは切れる脚を使えそう。血統的にも楽しみ」と大江原哲調教師。11月8日、東京の芝1800mを横山典弘騎手で予定している。

◆ゼーヴィント(牡、父ディープインパクト、母シルキーラグーン、美浦・木村哲也厩舎)
 ブライアンズタイム産駒の母はバーデンバーデンCのレコード勝ちなど、芝1200メートルのオープン特別を3勝した。伯母にブライアンズイブ(ファンタジーS3着)、いとこにシセイオウジ(カペラS3着)がいる。「ゲート試験に合格後も在厩して乗り込んできた。やり始めの頃は体力的にも動き切れていなかったけど、だいぶ形になってきたし、ひと追い毎に良くなっている。現状、ゆったりと走れる距離の方が良さそう。初戦は芝の中距離で適性を見てみたいですね」と木村哲也調教師。11月8日、東京の芝1800mを柴山雄一騎手で予定している。

 木村哲也厩舎からはドイツ産馬のエラクレーア(牝、父Raven's Pass、母Elle Gala)もスタンバイ。こちらは11月8日、東京の芝1600mを柴山雄一騎手で予定している。

◆レッドエトワール(牝、父ワークフォース、母フレンチノワール、美浦・久保田貴士厩舎)
 フレンチデピュティ産駒の母はダートで4勝。本馬が初仔になる。5月にゲート試験をクリアしたが、その後は成長を促すために牧場で調整。10月10日に再入厩した。じっくりと進めてきた効果もあり、追い切りでは古馬を相手に好気配の動きを見せている。「ひと追い毎に良くなってきたし、しっかりと動けている。気性的にも素直だし、いい感じに仕上がってきていると思う」と久保田貴士調教師。11月7日、東京の芝1400m(牝馬)を田辺裕信騎手で予定している。

◆レディカリーナ(牝、父ゴールドアリュール、母レディクラシック、美浦・相沢郁厩舎)
 現8歳の半兄グランドシチーはマーチSの勝ち馬。先週のダート1400mを除外(非当選)になったが、「そのぶん、追い切りを積めるのはプラスだと思う。この時期の兄よりも見た目の馬っぷりはいいし、距離にも融通が利きそうな感じ。いいところがありそう」と相沢郁調教師。11月7日、東京のダート1600mを石川裕紀人騎手で予定している。

 相沢郁厩舎からはショコラーチ(牝、父キンシャサノキセキ、母ウイッチ)もスタンバイ。こちらは11月7日、東京の芝1400m(牝馬)を石川裕紀人騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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