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ヒットザターゲットの質問・第二弾 JC目前の心境はいかに

  • 2015年11月24日(火) 18時00分
小牧太

今週はジャパンC! ということでヒットザターゲットに関する質問第2弾。その答えから、小牧騎手の手応えを…


今週は、待ちに待ったジャパンCです! 天皇賞回避など、予想外の出来事はありましたが、どうやら順調に本番を迎えられそうです。そこで今回は、ヒットザターゲットにまつわる質問特集第2弾。その答えから、小牧騎手の手応えを探りました。
(取材・文/不破由妃子)


いつものヒットザターゲットの乗り方をするだけや

──いよいよジャパンCですね。その前に、終わったことではありますが、「なぜ天皇賞の登録がなかったのですか?」という質問がたくさんきていまして。報道によると、「態勢が万全ではない」という話でしたが。

小牧 厩務員さんいわく、なんかちょっと脚元がモヤっときたみたい。捻ったのかもしれないっていう話やったね。けっこう急だったからビックリしたけど、まぁ仕方がないよね。日曜日が休みにならんでよかったわ(笑)。

──そうですよね。脚元の不安はもう解消されたんですか?

小牧 うん、もう大丈夫みたい。昨日の1週前追い切りも良かったみたいですよ。調教には乗らないけど、スタッフとはちょいちょいコミュニケーションを取っているので、状態に関しては、今のところ何の心配もないね。順調に使えそうで本当に良かったわ。

──この間、乗り替わりの噂がちらほらとあって、ヤキモキしていたんですよ。

小牧 そうなん? 僕の耳には何も入ってきてないし、そもそもオーナーから「お前を乗せるからな」って言われてたからね。でも、もしかしたら、噂レベルでもそういう話があったのかもしれんね。だからオーナーもわざわざそう言ってくれたのかも。僕も楽しみにしてたから、噂が出たこと自体、ちょっとショックやわ。でも、もう大丈夫やろ?

──もちろんです! いくら世知辛い時代とはいえ、乗り替わる理由はなにひとつありませんからね。

小牧 なんせ初めてのジャパンCやし、一番勝ちたいレースやからね。なんかジャパンCってオリンピックみたいやん(笑)。

──パドックの雰囲気も、それはもう華やかですからね。もうひとつ、「天皇賞の感想を聞かせてください」というリクエストもたくさんきていました。

小牧 やっぱり強かったね、ラブリーデイは。もし出走していたら、どうなっていたかなぁなんて思いながら見てましたわ。天皇賞よりジャパンCのほうが合うやろなぁとは思ってたけど、たとえば外枠を引いたら、どういうレースができるかなぁとか思ってたから、やっぱり天皇賞は走ってみたかったね。この前も言ったけど、外枠を引いたら一番ケツから行こうと思っていたからね。内枠だったらまた別やけど、それはそれで、ダコールとか走りづらそうやったね。ちょっと可哀そうやなぁと思いながら見てましたわ。だからもし、内枠を引いていたとしても、詰まっていたかもしれんなぁなんて思ったり。

──天皇賞の結果を踏まえて、やはりライバルとなると…。

小牧 いや、相手は関係ないです。そういうのは関係ない馬でしょ。走るときは走るやろうし、アカンときはアカンっていうような馬なんでね。あとはやっぱり枠順やね。内枠がほしいとは思ってるけど、こういうときに限って外が当たるんやろうな…(苦笑)。

──まぁ2000mほど、枠順の有利不利はないでしょうけどね。

小牧 そうやね。でもヒットザターゲット自体、5枠より内でしか走ってないからね。ここはなんとか!

──天皇賞の前にお話を伺ったとき、もし勝ったらインタビューで何を言うか、もう決めてるとおっしゃってましたよね。

小牧 うん、最後に言うひと言はもう決めてる。でも内緒(笑)。

──同じく天皇賞の前ですが、「天皇賞かジャパンCでもし勝ったら、ゴール後のパフォーマンスは何か考えていますか?」という質問がきていました。

小牧 それは考えてないよ。だってあの馬、先頭に立ったら急に止めるところがあるから、ガッツポーズなんかしようものなら落ちるわ(笑)。それよりなにより、今は順調に本番を迎えてほしい。その気持ちだけやね。ヒットザターゲットに関しては、どういう乗り方をするかではなく、いつものこの馬の乗り方をすればいいだけだと思ってる。あとは流れによって脚がたまるかたまらないか。勝ったら最高やけどね。そろそろ僕にGIを勝たせてくれんかなぁとも思うけど、ここで勝ったらうまく行きすぎやな、とも思ったり。

──勢力図としては、どういう評価をしていますか?

小牧 ズバ抜けた馬はいないと思ってるけど、やっぱりラブリーデイを視界に入れながら乗っていきたいとは思ってる。まぁチャンスはあると思うんで、ただただ楽しみです。

小牧太

ラブリーデイを視界に入れながら乗っていきたいとは思ってる。まぁチャンスはあると思うんで、ただただ楽しみです



──今週は小牧さんのファンの方たちが東京競馬場に大集合しそうですね。そこでひとつ質問がきているのですが、「初めまして。いつも楽しく拝見しています。僕は小牧さんの大ファンです。競馬場に行ったときは、必ずパドックの一番前で『小牧さん、頑張ってください!』と言っています。小牧さんはファンが多いから、なかなか自分のことを覚えてもらえないと思いますが、何と声をお掛けしたら自分だとわかってもらえますか? 一度だけでもいいので、わかってもらいたいです」ということです。

小牧 いつも声を掛けてくれる人は、だいたいわかってるけどね。声を掛けてくれれば、チラッと見たりしてるし。だから、何となくだけど顔も覚えてると思うよ。

──では、何て声を掛けられるのがうれしいですか?

小牧 ん〜、名前を呼んでもらえるだけでも嬉しいからね。そうやなぁ、じゃあ「太、頑張れ!」でお願いします! ちゃんと意識して聞いておくよ。

【次回の太論は!?】
既報通り、ジャパンCの翌日に、新宿にて『太論イベント』を開催! スペシャルゲストを招いてのプレミアムイベントだけあって、アッという間に定員に達し、抽選の倍率がスゴイことになっているとか…。さて、イベントの翌日更新となる太論では、どこよりも早いジャパンCの回顧をお届けする予定です。はたしてその結末は──お楽しみに!
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太論 / 小牧太
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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