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少頭数、かつ信頼できる馬が多い明日は少点数で当てるチャンス!

  • 2015年11月28日(土) 20時00分


 先週11月22日のWIN5は1686万8100円の高額配当決着でしたが、優勝馬5頭はいずれも当コラムの「伊吹式WIN5ランキング」で名前の挙がった馬でした。仮に該当馬をすべて買ったとしても総投資額は3750点=37万5000円。その45倍近い払い戻し金額となったわけで、我ながら全体的な見立ては悪くなかったと思います。同様の的中は以前にもたびたびありましたから、細かく計算するまでもなく、当コラムの“年間収支”は大幅なプラスとなっているはずです。

 無論、勝ち馬の大半を20位前後の評価に止めてしまった点や、実際に的中票数が23票止まりだったことを考えると、「伊吹雅也のおかげで当たった」という方はほとんどいないでしょう。より少ない点数(=上位に評価した馬だけ)で的中させるべく、さらに精度を高めていかなければなりません。

 なお、ジャパンC(東京11R)が施行される明日11月29日は変則的なスケジュールで、醍醐S(京都10R)から京阪杯(京都12R)までがWIN5対象レースとなります。総出走頭数は65頭、総組み合わせ数は31万5900通り(土曜16時現在)とかなり少なめ。普段よりも的中させやすい回だと思いますが、極端な低額配当決着となる可能性も高そうなだけに、絞るべきレースは思い切って絞りたいところです。

◆ミッキークイーンとビッグアーサーに逆らう必要はない!

 1レース目は3歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の醍醐S(京都10R)。2戦連続で2着に好走しているシンデレラボーイ、実績上位のダイシンサンダーらに支持が集まるでしょう。

 2レース目は3歳以上1600万下のウェルカムS(東京10R)。イサベル、ネオリアリズム、マテンロウボス、レッドオリヴィアあたりの4歳勢が上位人気グループを形成すると思います。

 3レース目は3歳以上オープンのオータムリーフS(京都11R)。2連勝中のサクラエール、スーサンジョイ、実績上位のタールタンらが注目を集めそうです。

 4レース目は3歳以上GIのジャパンC(東京11R)。土曜16時の時点ではラブリーデイの支持がやや抜けており、ゴールドシップ、サウンズオブアース、ミッキークイーンあたりが続いていました。

 5レース目は3歳以上GIIIの京阪杯(京都12R)。こちらは土曜16時の時点だとビッグアーサーが断然の人気を集めています。

[伊吹式WIN5ランキング 2015年11月29日版]

1位 京都12R 4.ビッグアーサー
2位 東京11R 11.ミッキークイーン
3位 京都10R 3.シンデレラボーイ
4位 京都11R 4.スーサンジョイ
5位 東京10R 7.マテンロウボス
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 東京10R 13.ネオリアリズム
7位 東京10R 1.アッシュゴールド
8位 京都11R 7.サクラエール
9位 京都11R 9.オールブラックス
10位 京都10R 5.ジルダ
【以上すべての馬を買うと18点買い】

11位 京都10R 9.ダンツキャンサー
12位 東京11R 1.ラブリーデイ
13位 京都12R 2.サトノルパン
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 東京10R 3.タイセイドリーム
15位 京都11R 6.タールタン
16位 京都10R 8.オースミナイン
17位 東京11R 15.ショウナンパンドラ
18位 京都12R 6.エイシンブルズアイ
19位 東京10R 5.レッドオリヴィア
20位 東京10R 6.イサベル
21位 京都11R 5.ワンダーコロアール
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 京都11R 10.ベルサリエーレ
23位 京都10R 7.ダイシンサンダー
24位 京都10R 4.エリーティアラ
25位 東京11R 3.ワンアンドオンリー
26位 京都12R 1.ベルカント
【以上すべての馬を買うと3456点買い】

 4レース目のジャパンC(東京11R)はコース適性を高いレベルで問われる一戦。前年か同年、かつ東京のGIにおいて4着以内となった経験のない日本調教馬は2009年以降[0-0-1-31]と優勝争いに食い込めていません。ちなみに、今年はこの条件をクリアしているのがショウナンパンドラ、ミッキークイーン、ラブリーデイ、ワンアンドオンリーの4頭だけです。また、前走がJRAのレース、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が6位以下だった日本調教馬は2009年以降[0-0-1-31]。さらに、枠番が4〜8枠、かつ前年か同年に東京芝のGIを制した経験がない日本調教馬も2009年以降[0-2-1-32]と苦戦していました。ショウナンパンドラ、ラブリーデイ、ワンアンドオンリーはこれらの条件に引っ掛かってしまうので、浜中俊騎手とミッキークイーンのコンビを素直に信頼するべきだと思います。

 5レース目の京阪杯(京都12R)は枠順と臨戦過程がポイント。2010年以降に限ると、枠番が5〜8枠だった馬は[0-2-2-43]、同年10月以降、かつJRAのレースにおいて5着以内となった経験がない馬は[0-0-3-38]と、それぞれ勝ち切れていません。こうした傾向からも、やはりこれといった不安材料のない藤岡康太騎手とビッグアーサーのコンビが最有力と見て良さそう。5レース目、かつこの馬に支持が集中しそうなメンバー構成ですから、(4レース目を突破した後に)他馬の単勝を押さえれば「どの馬が勝っても儲かる」という状況を作れそうです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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