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キシュトーークU25『祝! GI初制覇 松山弘平ジョッキー』第1回

  • 2015年12月02日(水) 18時00分
レース回顧はもちろん、目前に迫ったチャンピオンズCの手応えも!!


コーリンベリーでJBCスプリントを見事制した松山ジョッキーの登場です! レース回顧はもちろん、目前に迫ったチャンピオンズCの手応えも聞いていきます!!
(取材・文/大薮喬介)


一気の距離延長 初の1800mは克服可能!?

――JBCスプリント優勝、おめでとうございます!

松山 ありがとうございます! 

――キシュトーークのメンバーの中で、GI制覇は一番乗りですね。早速ですが、レースを振り返っていただけますか?

松山 スピードのある馬なのでスタートして、すぐに後続に1、2馬身の差をつけられたのが大きかったです。そのスタートも決まりましたし、2番枠を引けたのもよかったですね。その後もマイペースで行けて、余力を残して直線を向かえることができました。追い出してからもしっかりと反応してくれて、押し切ってくれましたね。強い競馬だったと思います(笑)。

――前に行く馬が結構いたと思うんですけど、スタートは本当に速かったですよね。

松山 1200mのGIなので、スピードのある馬が集まっていましたからね。その中でスッと出てくれたのは、コーリンベリーの強さだと思います。

――レース前のイメージ通りでしたか?

松山 う〜ん、レース前は「絶対に逃げないといけない」とは思っていませんでしたからね。ただ、前走も遅れて出ましたから、スタート次第かなと。前走のようなことになれば、無理に行かずに控えようと思っていました。

――前走の東京盃から関東の小野厩舎に転厩しましたが、何か影響はありましたか?

松山 とくになかったですよ。JBCスプリントの1週前追い切りにも乗りに行きましたが、少し大人しくなったかなぁというぐらいで。まぁ、これは年齢的なものかもしれませんね。初めて乗せていただいた時は、うるさい部分もあったんですが、4歳になって落ち着いてきましたから。

――いい意味で、大人しくなったと。

松山 ほんの少しだけ心配にはなりましたけどね(苦笑)。でも、結局勝ったので、よかったんでしょう。

――本番当日も大人しかったんですか?

松山 以前はゲートで暴れて、それが出遅れにつながることもありましたからね、それでメンコをつけていたんですが、今回は小野先生も「落ち着いているから、メンコを取ってみよう」とおっしゃって、実際、当日も大人しかったです。


――精神的に成長したんですね。

松山 そうだと思います。すべてがいいほうに向きましたよね。枠番や天候、馬場状態も、全部が噛み合ったから勝てたんだと思います。

――ライバルはどの馬だと思っていたんですか?

松山 う〜ん、東京盃であれだけ離されて負けたので、ダノンレジェンドは強いとは思っていましたけど...。どちらかというと、自分の競馬をしてどこまで通用するかという気持ちのほうが強かったですね。他馬はあまり意識していませんでした。

――そのダノンレジェンドが最後に迫ってきましたね。

松山 何かが迫ってきているのは感じていたんですけど、後ろを振り向く余裕はなかったです。だから、2着がダノンレジェンドだとは知らなかったんですよ。とにかく迫ってきているのはわかったので「ヤバい!」と思って、もう必死でした(苦笑)。

――どのあたりで勝ったと思いました?

松山 いやぁ、本当に最後の最後までわからなかったです。

――ゴールした瞬間はいかがでした?

松山 うれしかったです(笑)。

――ウイニングランもかっこよかったですよ!

松山 ありがとうございます(笑)。実はレース前に張り紙を読んでいまして、「勝った人は1周して、ウイニングランをしてください」というようなことが書いてあったんですよ。一応、覚えていたので、ゴール後に浜中先輩が握手を求めてくれた時に「1周していいんですよね?」って聞いたら、「おお、そうや〜!」っておっしゃってくださったので、ゆっくり1周することができました(笑)。

キシュトーーク

(ウイニングランは)ゆっくり1周することができました(笑)



――交流GIを制したので、次は中央のGIですね。コーリンベリーはチャンピオンズCに出走しますが、手応えはいかがですか?

松山 今度はコーナーが4つありますし、やはり折り合いが重要になってくると思います。

――1800mという距離はいかがですか?

以前は1400mくらいまでかなと思っていましたけど、今は落ち着きがあるので、マイルは大丈夫だと思います。1800mはやってみないとわからないですね。スピードがあるので逃げるかたちになりやすいですが、無理に行かなくも競馬ができる馬ですし、マイペースでいければ、直線でもう一段階伸びてくれる馬なので。ここでいい競馬ができれば、今後の路線の選択肢も増えますし、どこまでやれるか楽しみですね。勝ち負けもこだわって、なおかつ次につながるような競馬ができるように頑張ります!

【次回のキシュトーークは!?】
次週は注目のチャンピオンズCを回顧していただきます! 果たして、距離を克服できるのか!? 交流GIに続いて、中央GI初制覇なるか!? お楽しみに!

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元祖「キシュトーーク」のレギュラー陣、国分恭介、国分優作、松山弘平、川須栄彦、高倉稜を中心に、栗東・美浦・地方からも幅広く、これからの競馬界を担うU25の若手ジョッキーたちが登場します!

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