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2015年最後のWIN5は2歳限定の2鞍も重要なポイント!

  • 2015年12月26日(土) 20時00分


 明日12月27日は変則的なスケジュール。WIN5は14時ちょうどに発走予定の2015フェアウェルS(中山8R)からスタートします。発売締切時刻は13時50分(JRAダイレクトは13時45分)となりますので、まずはお買い逃しのないようご注意ください。なお、総出走頭数は69頭、総組み合わせ数は46万5920通り(土曜16時現在)です。

 5レース目の有馬記念(中山10R)はもちろんですが、明日は千両賞(阪神9R)、ホープフルS(中山9R)と、2歳限定のレースが2鞍ある点もひとつのポイント。先週までに施行されたWIN5対象レースを集計したところ、単勝オッズ6倍未満の上位人気馬が優勝を果たしたレースの割合は、世代限定(2歳、3歳)のレースが60.5%、古馬(3歳以上、4歳以上)のレースが51.5%と、結構な差がありました。「上位人気馬を買うのがセオリー」とまでは言えないものの、「もう少し絞り込みたいけれどもキャリアが浅い馬ばかりで決断しづらい」と感じた場合は、世間の評価が高い馬を素直に重視すべきなのかもしれません。

◆有馬記念はキタサンブラックとラブリーデイが有力

 1レース目は3歳以上1600万下の2015フェアウェルS(中山8R)。臨戦過程が多岐に渡っており、比較の難しいメンバー構成です。

 2レース目は2歳500万下の千両賞(阪神9R)。オープンクラスや500万下のレースで善戦してきたサンライズクロンヌ、レインボーライン、前走で勝ち上がったリボンフラワー、ロジクライあたりが注目を集めるのではないかと思います。

 3レース目は2歳GIIのホープフルS(中山9R)。土曜16時の時点ではバティスティーニとロードクエストの人気が抜けていました。

 4レース目は3歳以上1000万下、ハンデキャップ競走のサンクフルH(阪神10R)。前走で善戦したアトム、ヴェネト、サウンドバーニング、ムーンエクスプレスらが上位人気グループを形成するでしょう。

 5レース目は3歳以上GIの有馬記念(中山10R)。連勝式での支持も併せて評価すると、土曜16時の時点においてはラブリーデイとリアファルが人気の中心で、キタサンブラック、ゴールドシップ、サウンズオブアースあたりが続く構図と言えます。

[伊吹式WIN5ランキング 2015年12月27日版]

1位 中山8R 6.リッカルド
2位 阪神10R 8.サウンドバーニング
3位 中山10R 11.キタサンブラック
4位 阪神9R 9.リボンフラワー
5位 中山9R 8.バティスティーニ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山9R 13.ブラックスピネル
7位 中山9R 6.ハートレー
8位 中山9R 2.プランスシャルマン
9位 阪神9R 7.ロジクライ
10位 阪神9R 6.ウインクレド
【以上すべての馬を買うと12点買い】

11位 中山10R 4.ラブリーデイ
12位 阪神10R 13.アトム
13位 中山8R 3.クロスボウ
14位 中山9R 1.アドマイヤエイカン
【以上すべての馬を買うと120点買い】

15位 阪神9R 1.レインボーライン
16位 中山10R 3.ラストインパクト
17位 中山10R 16.マリアライト
18位 阪神10R 9.ムーンエクスプレス
19位 阪神10R 3.ラディウス
20位 中山8R 5.バーディーイーグル
21位 中山9R 9.ロードクエスト
【以上すべての馬を買うと1152点買い】

22位 阪神9R 5.サンライズクロンヌ
23位 中山10R 2.ヒットザターゲット
24位 阪神10R 6.プルメリアスター
25位 阪神10R 7.ヴェネト
26位 中山8R 9.キープインタッチ
27位 中山8R 13.エルマンボ
【以上すべての馬を買うと4500点買い】

 5レース目の有馬記念(中山10R)は、年明け以降に今回よりもやや短い距離のレースで好走してきた馬が強い一戦。同年、かつJRA、かつ2000〜2200m、かつ牝馬限定競走を除くGIかGIIにおいて3着以内となった経験のない馬は2010年以降[0-0-1-34]と苦戦していました。また、同年6月以降、かつJRAのGIにおいて連対経験があった馬を除くと、馬番が7〜16番だった馬も2010年以降[0-0-2-34]と連対例なし。楽しみな馬は何頭かいますが、上位人気に推されそうな馬の中ではキタサンブラック、ラブリーデイの2頭を重視すべきでしょう。

 3レース目のホープフルS(中山9R)は臨戦過程や距離適性がポイント。ラジオNIKKEI杯2歳Sの名称で施行されていた2013年以前を含め、同年10月以降、かつJRA、かつ芝1800m以上のレースにおいて連対経験のない馬は2008年以降[0-1-2-28]と勝ち切れていません。荒れにくい世代限定戦とはいえ、このレースに関しては重賞ウイナーのアドマイヤエイカン、ロードクエストあたりよりも、秋になってから芝中距離のレースを勝ち切っているハートレー、バティスティーニ、プランスシャルマン、ブラックスピネルらを高く評価したいところです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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