スマートフォン版へ

重賞、オープン特別の計4鞍を徹底分析!

  • 2016年01月16日(土) 20時00分


 明日1月17日のWIN5は総出走頭数が63頭、総組み合わせ数が30万4200通り(土曜16時現在)とかなり少なめ。基本的には高額配当が飛び出しにくい(≒比較的的中させやすい)回と言えるでしょう。もっとも、昨年の11月以降に限ると、総組み合わせ数が50万通り未満だった6回はすべて300万円以上の配当で決着。9302万430円(12月20日)という回もあったように、最近は「例外」続きなのですが……。

 今回は5レース中4レースがオープンクラスのレースである点もポイント。後述する2重賞に加え、「前年か同年、かつ中央場所、かつダート、かつ1600万下から上のクラスのレースにおいて優勝経験のなかった馬」が2011年以降[0-0-1-36]と苦戦しているジャニュアリーS(中山10R)、「JRA、かつ芝1400〜1600mのレースにおいて連対経験のなかった馬」が2012年以降[0-0-1-21]と勝ち切れていない紅梅S(京都10R)も、レースの傾向を参考に絞り込みたいところです。

◆京成杯は距離適性、日経新春杯は馬齢に注目!

 1レース目は4歳以上オープンのジャニュアリーS(中山10R)。オープン入りを果たしたばかりの馬も多く、少頭数のわりに支持が割れるかもしれません。

 2レース目は3歳オープンの紅梅S(京都10R)。実績上位のアンシエルワープ、ペプチドサプル、メジェルダ、良血馬のシンハライト、ワントゥワンらが上位人気グループを形成するでしょう。

 3レース目は4歳以上1600万下の長篠S(中京11R)。近走成績のいいアットウィル、エリーティアラあたりが注目を集めると思います。

 4レース目は3歳GIIIの京成杯(中山11R)。土曜16時の時点ではウムブルフ、マイネルラフレシア、メートルダールの3頭が上位人気に支持されていました。

 5レース目は4歳以上GII、ハンデキャップ競走の日経新春杯(京都11R)。こちらは土曜16時の時点だとシュヴァルグランの人気が抜けており、プロモントーリオ、レーヴミストラルらが続く構図です。

[伊吹式WIN5ランキング 2016年01月17日版]

1位 中山10R 6.ブルドッグボス
2位 中京11R 11.エリーティアラ
3位 京都11R 1.レーヴミストラル
4位 中山11R 1.メートルダール
5位 京都10R 9.シンハライト
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山10R 4.アンズチャン
7位 中京11R 4.アットウィル
8位 京都11R 7.シュヴァルグラン
9位 中山11R 2.ウムブルフ
【以上すべての馬を買うと16点買い】

10位 京都10R 8.ペプチドサプル
11位 中山10R 9.マキャヴィティ
12位 中京11R 10.ヴィクタープライム
13位 京都11R 6.プロモントーリオ
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 中山11R 8.マイネルラフレシア
15位 京都10R 5.メジェルダ
16位 京都10R 1.エターナルユース
17位 中山10R 2.トキノゲンジ
18位 中山10R 7.ミリオンヴォルツ
19位 中京11R 9.シンデレラボーイ
20位 中京11R 6.マジックシャトル
21位 京都11R 9.ベルーフ
【以上すべての馬を買うと1200点買い】

22位 京都11R 4.シャドウダンサー
23位 中山11R 12.ユウチェンジ
24位 中山11R 6.ルネイション
25位 京都10R 10.アンシエルワープ
26位 京都10R 13.ワントゥワン
【以上すべての馬を買うと3750点買い】

 4レース目の京成杯(中山11R)は芝中距離のレースにおける実績を重視したい一戦。「JRA、かつ芝1800m以上の重賞において4着以内となった経験があった馬」は2012年以降[2-3-0-5]、「前走が芝2000mのレース、かつ前走の着順が1着だった馬」は2012年以降[2-1-2-6]と、それぞれ安定しています。一方、前出の2条件をどちらもクリアしていなかった馬は2012年以降[0-0-2-38]と連対例がありません。楽しみな馬は何頭かいますが、今年は芝2000mのレースを勝ち上がってきたウムブルフ、メートルダールの2頭に注目したいところです。

 5レース目の日経新春杯(京都11R)は若い馬が強いレース。「馬齢が7歳以上だった馬」は2009年以降[0-0-0-34]ですし、「馬齢が6歳だった馬」のうち「前年か同年、かつJRA、かつ芝2400〜2500mのGIかGIIにおいて3着以内となった経験がなかった馬」も2009年以降[0-0-0-15]と苦戦していました。さらに「前年か同年、かつ京都芝2000m以上のレースにおいて3着以内となった経験がなかった馬」は2009年以降[0-2-1-47]、「前走がJRAのGIではなかった馬」のうち「前走が芝1800〜2000mのコースではなかった馬」も2009年以降[0-3-1-37]。すべての条件をクリアしているレーヴミストラル、前走の距離以外にこれと言った不安要素がないシュヴァルグランを重視すべきでしょう。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング