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極端な少頭数になった2鞍が腕の見せどころ!

  • 2016年02月06日(土) 20時00分


 前回1月31日のWIN5は発売金額が7億2580万8000円に達しました。昨年7月以降のWIN5を改めて振り返ってみると、他に発売金額が7億円を突破したのは有馬記念当日の12月27日(9億8230万4100円)だけ。この時期にしては異例の売れ行きと言っていいでしょう。発売金額が増えれば増えるほど「難度の高い決着だったわりに配当は低かった」などというケースは減っていくものですし、そうなれば私たちプレイヤー側にとってもありがたい話。この調子で少しずつ売り上げが回復してくれればいいなと思います。

 明日2月7日のWIN5は総出走頭数が62頭、総組み合わせ数が25万4016通り(土曜16時現在)。歴代で15番目に少ない総組み合わせ数となる見込みです。なお、総組み合わせ数が28万通り未満だった回は過去に18回あり、そのうち11回は40万円未満の低額配当決着でした。もちろん、これは比較的的中させやすい回であることの裏返しであり、資金の乏しいプレイヤーにとっては歓迎すべき状況とも言えますが、極端に安い決着となる可能性も高い点には注意したいところ。それなりの配当でないと妙味はありませんから、こういう時こそチャンスがありそうな人気薄を見逃さないように心掛けましょう。

◆きさらぎ賞は“あえて”サトノダイヤモンド一頭を重視

 1レース目は3歳500万下の春菜賞(東京9R)。重賞で好走したダイワダッチェスらが注目を集めそうです。

 2レース目は4歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の山城S(京都10R)。前走で大敗を喫してしまった馬が多く、支持は割れると思います。

 3レース目は4歳以上1600万下の早春S(東京10R)。前走で好走しているグランアルマダ、サムソンズプライド、ジェラルド、ワールドレーヴあたりが上位人気グループを形成するでしょう。

 4レース目は3歳GIIIのきさらぎ賞(京都11R)。土曜16時の時点ではサトノダイヤモンドが圧倒的な支持を集めており、2番手にロイカバード、3番手にロワアブソリューが続いていました。

 5レース目は4歳以上GIIIの東京新聞杯(東京11R)。こちらは土曜16時の時点だとダッシングブレイズ、ダノンプラチナが人気の中心です。

[伊吹式WIN5ランキング 2016年02月07日版]

1位 京都11R 9.サトノダイヤモンド
2位 東京11R 2.ダノンプラチナ
3位 東京10R 1.ジェラルド
4位 京都10R 7.トーセンラーク
5位 東京9R 1.ワンスインナムーン
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 東京9R 8.アラモアナワヒネ
7位 東京9R 6.ポートレイト
8位 東京9R 12.ダイワダッチェス
9位 京都10R 8.エリーティアラ
10位 東京10R 9.ワールドレーヴ
【以上すべての馬を買うと16点買い】

11位 東京11R 6.スマートレイアー
12位 東京9R 7.フジマサアクトレス
13位 京都10R 4.フォーチュンスター
14位 京都10R 5.カシノワルツ
15位 東京10R 2.サムソンズプライド
【以上すべての馬を買うと120点買い】

16位 東京10R 8.グランアルマダ
17位 東京11R 11.ダッシングブレイズ
18位 京都11R 3.ロイカバード
19位 東京9R 5.ブロワ
20位 京都10R 10.ヴィクタープライム
21位 京都10R 15.プレイズエターナル
22位 東京10R 7.トルークマクト
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

23位 東京11R 4.ダイワリベラル
24位 東京11R 1.グランシルク
25位 京都11R 2.レプランシュ
26位 京都11R 4.ロワアブソリュー
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 ポイントはやはり少頭数の2鞍でしょう。3レース目の早春S(東京10R)は差し馬を重視したい一戦。昨年の1回東京芝2400mは、4歳以上のレースに限ると「JRA、かつ芝、かつ4コーナーを6番手以下で通過したレースにおいて連対経験のない馬」が[1-0-0-17]と苦戦していました。今開催も現在のところほぼ同様なので、ジェラルド、ワールドレーヴの2頭を高く評価したいと思います。

 4レース目のきさらぎ賞(京都11R)は、いわゆる“底を見せていない馬”が優勢。「JRAのレースにおいて4着以下となった経験のある馬」は2010年以降[0-3-6-32]と勝ち切れていません。ただし「出走数が1戦だった馬」は2010年以降[0-0-0-4]。2009年以前を含めても人気を裏切りがちです。今年はサトノダイヤモンド、ロイカバードの2頭を素直に重視したいところですが、他のレースに楽しみな人気薄がいる点や、きさらぎ賞の単勝オッズを考えると、WIN5はサトノダイヤモンドの一頭勝負とした方が良さそう。個人的にも、ロイカバードを(3レース目の終了後に)単勝で押さえるなど、他の式別と組み合わせた作戦で臨みます。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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