◆日経新春杯やAJC杯からというのは、あまり良いローテではない 今年の京都記念では、日経新春杯で鮮烈な勝利をおさめた
レーヴミストラルあたりが人気になりそうだが、日経新春杯やAJC杯から京都記念というのは、あまり良いローテではない。過去10年でいうと日経新春杯組が[0-0-2-12]、AJC杯組が[0-0-1-14]。人気になるレベルの馬が出ていなかったのも事実だが、間隔の狭いローテであることも事実。こうなると有馬記念組などを重視したいようにも思う。
そのレーヴミストラルは、決め手がなによりのセールスポイント。あとはその決め手が生きる展開になるか、追い込みが決まりやすい馬場状態かということが問題になる。週末早めに天気が崩れた場合プラスとは言えないだろうし、まずは土曜の馬場を見てみたい。
年明けのGIIから、そして追い込みタイプということでは
ショウナンバッハも近い存在ということになる。買うにしても切るにしても、この2頭をセットにして考える手はあるだろう。
有馬記念組は3頭が出走。再先着してきたのは
トーセンレーヴだが、明けて8歳という年齢は少し気になるところ。このレースの傾向として高齢馬はあまり走っていないこともあり、個人的には5歳の
アドマイヤデウスのほうを上に取りたい。有馬記念での着差はほんの僅かだし、距離は違うが京都外回りのGIIを昨年勝っているという安心感もある。
もう1頭
ワンアンドオンリーも若いのだが、ピーク時が良かった馬だけに、最近の低迷は気になるところ。JCあたりから状態はまずまず良くなっていたと思うのだが、それでも結果に繋がらなかった。馬場としても京都より東京などのほうが向くと思うし、ここは押さえまでか。
GIII組では連勝して臨む
ヤマカツエースに注目しないわけにはいかない。あまりサンプルはないが、中山金杯→京都記念は過去に成功例もある。今回は枠も良いし、内ラチ沿いにうまく立ち回れば勝ち切ってもおかしくない。
同じ4歳の
サトノクラウンは、一時は世代を代表するかと思われた馬。前走が超のつく大敗だっただけに、間隔を空けてリセットしてきたのは良いと思う。ただ、まだある程度人気にはなる身。今回は押さえの△あたりで様子を見たい。もしここでも大敗するようだと、しばらく引きずるかもしれない。
4歳は牝馬の
タッチングスピーチも上位人気になりそうだが、私個人は静観ぎみ。牝馬は対牡馬戦でもやれるタイプと牝馬限定戦のみで強いタイプがあり、現時点の同馬はどちらか分からない。にもかかわらず配当が安いのはギャンブルとして損、という見地からだ。