スマートフォン版へ

混戦模様のハンデ重賞を制するのは/小倉大賞典

  • 2016年02月15日(月) 18時00分


 今年で50回目を迎える小倉大賞典。過去10年で1番人気が勝利したのは一度だけ(2014年ラストインパクト)というハンデ戦らしいレースで、今年も難解なメンバー構成となった。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■2/21(日) 小倉大賞典(4歳上・GIII・小倉芝1800m)

 マイネルフロスト(牡5、美浦・高木登厩舎)は金鯱賞4着、中山金杯2着、AJCC4着と昨年末から大崩れなく走っている。ここに入れば力上位で、2014年毎日杯以来の重賞制覇のチャンスは十分。史上4人目のJRA全10場重賞制覇がかかる蛯名正義騎手にも注目したい。

 ダコール(牡8、栗東・中竹和也厩舎)は前走の日経新春杯で4着。休み明けで馬体重はプラス22キロ、さらに58キロのトップハンデも背負っていたが、果敢に先行して直線でもよく踏ん張っていた。小倉大賞典では2013年2着、昨年3着と好走しており、今年も上位争いが期待される。

 アルバートドック(牡4、栗東・松田博資厩舎)は前走のリゲルSで3着に敗れたが、先着したのは連勝中だったダッシングブレイズに重賞勝ち馬グァンチャーレと、いずれも強力だった。素質はここでも引けを取らず、初めての小回りコースをこなせるようならチャンスは十分にあるだろう。

 その他、距離短縮がプラスに向きそうなベルーフ(牡4、栗東・池江泰寿厩舎)、ここ3戦惨敗も実績は上のレッドアリオン(牡6、栗東・橋口弘次郎厩舎)、一息入れた効果が見込めそうなメドウラーク(牡5、栗東・橋田満厩舎)、除外対象も重賞勝ちの実績があるハギノハイブリッド(牡5、栗東・松田国英厩舎)なども上位争いの圏内。発走は15時20分。

【データ分析】
人気(過去9回)…1人気は[1-3-2-3]勝率11.1%、複勝率66.7%と勝率は低め。1〜5番人気が[3-5-7-30]複勝率33.3%、複勝回収率72%、6〜10番人気が[5-4-1-35]複勝率22.2%、複勝回収率97%。11番人気以下が[1-0-1-50]複勝率3.8%、複勝回収率28%と大穴の台頭は少なめ。

枠番(過去9回)…1〜3枠の馬は[6-7-4-37]複勝率31.5%、複勝回収率106%と、4〜8枠の馬[3-2-5-78]複勝率11.4%、複勝回収率37%と比べて複勝率・複勝回収率と比べて3倍ほどの差をつけている。4〜8枠の中でも、7番人気以下の馬は[0-1-1-55]複勝率3.5%、複勝回収率16%と大きく減点。

前走クラス(過去9回)…前走のクラスがG1〜G2だった馬は、[3-3-3-17]複勝率34.6%、複勝回収率133%と格が落ちて好走するパターンが多め。前走G3組は[4-4-5-57]複勝率18.6%、複勝回収率55%、前走OPEN特別か条件戦の馬が[2-2-1-41]複勝率10.9%、複勝回収率38%と全体的には前走のクラスが高い方が良い傾向。

◆マイネルフロスト
・一週前調教診断/井内利彰
 重賞のここ3走は安定した走りで常に上位争いをしている。調整の難しかった中山金杯でレース週の追い切りを行わなかったため、前走はその反動が出るかと思ったが、そんなこともなく、しっかり追い切って4着という結果。
 この中間は追い切り本数こそ多くないものの、坂路と南Wを併用。2月10日は蛯名正義騎手が跨って、古馬1000万下を追走する内容。もともと動きは見栄えする方なので、追走して馬なりで同入は納得。時計は速くなくても、併せ馬を消化できていれば、順調そのものという判断でよさそう。ちなみに福島民報杯を勝った時は南Wで6Fから時計を出して併せ馬に先着する最終追い切りだったので、この内容をひとつの目安としたい。

・血統診断/望田潤
 伯父にダートのオープンで活躍したスリージェムがいる。母スリースノーグラスは

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

気になる重賞を全方位で斬る! 望田潤の血統情報、井内利彰の調教、そして厩舎情報、データなど内容盛り沢山に、今週の注目重賞コラムをお届けします!

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング