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高速マイル適性の血を重視したいフェブラリーS

  • 2016年02月17日(水) 18時00分


◆過去10年のフェブラリーS連対馬の90%が距離短縮

 いわゆるデータ派にはかなり有名な話ですが、過去10年のフェブラリーS連対馬20頭のうち18頭が前走1700m以上に出走していた「距離短縮」の馬。実に連対馬の90%が距離短縮なのです。

 なお、前走1400m以下に出走していた「距離延長」組に人気馬がいなかったわけでもありません。過去10年のフェブラリーSで当日5人気以内に支持された「距離延長」組は12頭。このうち1頭しか連対していないのです。

 面白いのは、前走距離延長組が唯一連対した2012年は「距離延長馬」の1、2着で馬連万馬券だったこと。

 フェブラリーSにかぎらず、いわゆる「定番」「ベタ」なデータが覆されるレースは、例年では消しのパターンに該当する馬が上位を独占して高配当になることも多いのですよね。

 とはいえ、例外パターンを狙い撃つのも難しいので、今年のフェブラリーSも、例年通りの傾向に該当する馬。そのなかでも高速マイルに適性の高い血統馬に注目します。

 注目はロワジャルダン、ホワイトフーガ、ローマンレジェンド。

 ロワジャルダンは兄に同じキングカメハメハを父に持つゴールデンチケット。祖母のスキーパラダイスは1400mの京王杯SC、フランスのマイルG1、ムーンランドロンシャン賞勝ち馬。一族に皐月賞馬のキャプテントゥーレ。芝1600m以下重賞を勝利したアルティマトゥーレ、エアトゥーレもいるスピード一族。マイル戦、軽いダートの時計勝負は上積みすら見込める条件。

 ホワイトフーガはクロフネとフジキセキの配合馬。フェブラリーSも圧勝した伝説のダート馬カネヒキリはフジキセキを父に持ち、母父にクロフネの父フレンチデピュティを持つ馬。牝系はグロリアスソングの一族。マイル戦で驚異的なレコードを叩きだしたダノンシャンティも祖母がグロリアスソング。同牝系のシングスピールはダートで行われていたドバイワールドカップの勝ち馬。ダノンシャンティの他にヴィルシーナ、ローエングリンもグロリアスソングの一族。日本ではマイル重賞に強いのも強調材料。

 ローマンレジェンドの母父オーサムアゲインは東京ダートの高速持続力に強いヴァイスリージェント系。牝系はキングマンボの母、名牝ミエスクの一族。昨年の同レースは前残りの流れで上がり最速で追い込み5着。マイルへの出走機会は少ないですが、適性は高いはずです。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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