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好走の昨年同様のレースが可能/ダイヤモンドS

  • 2016年02月19日(金) 18時00分


今年の組み合わせは大波乱の可能性も

 3600mのステイヤーズS(中山)に次ぐ長距離戦。東京コースであることを考えると、むしろスタミナ能力の求められる度合はこの3400mの方が大きいかも知れない。

 スタミナ能力に自信というタイプは限られるから、4歳馬から10歳馬まで、なんと7世代もがそろったのも珍しい。下は48キロから、上は58.5キロまで、負担重量差は上下「10.5」キロという極端なハンデ戦になった。

 注目は3連覇を狙うフェイムゲームだが、トップハンデ58.5キロ。オーストラリアから帰って3ヶ月半ぶり。新馬を含めて3ヶ月以上の休み明けは【0-0-0-4】の記録が残る。今週は土日の重賞4つが、3場に分かれて行われるから、12頭までが前回とは異なる騎手で、うちテン乗りが8頭。

 そのフェイムゲームはトップハンデの有力馬だが、ベリー騎手、コントレラス騎手が相次いで騎乗停止になったため、直前までなかなか騎手が決まらなかったという経緯もある。

 ハンデ差が大きく、思い切った乗り方をする陣営が出現するかもしれないが、ふつうは「超スロー」だろう。多くの馬が出ていた昨年は、前後半の1200mと中盤の1000mに分けると「1分14秒5-(1分05秒5)-1分11秒9」という超スローだった。2000m通過はなんと「2分07秒7」である。今年の組み合わせは大波乱の可能性もある。

 昨年、早め早めに動いて2着だったファタモルガーナ(父ディープインパクト)から流したい。調教はもう一歩の感もあるが、悪くはない。狙いの1戦だから乗り込み量は十分過ぎるほど。8歳馬ながらまだ通算20戦だけ。いつも休み休みなのでポン駆け【1-1-1-4】。昨年と同様のレースが可能だろう。

 3600mのステイヤーズS「2着、2着、7着」。3400mのこのレース「6着、2着」。昨年、東京2500mの目黒記念を2分30秒0の好時計で小差3着するなど、全連対8回中の7回までが距離2200m以上という無類のスタミナを評価したい。内田博幸騎手ならテン乗りでも、強気の攻めに出てくれるはずだ。

 同じ8歳馬で、ポン駆け【2-2-2-4】のホッコーブレーヴ、好仕上がりの4歳馬タンタアレグリア本線に、ペルーサも含め少し手広くいく。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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