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ドレッドノートが重賞レースで堂々2着!

  • 2016年03月07日(月) 18時00分


現在は生まれ故郷・日進牧場に。ゴールデンウィークあたりに帰厩の予定


 今日の主役はここでも何度かご紹介しているドレッドノートです。中央時代は栗東の佐々木晶三厩舎に所属し、芝とダートの1400m以下のレースで5勝。

 昨年秋から大井競馬の小林分場(千葉県印西市)に厩舎を構える橋本和馬厩舎に仲間入りをし、8歳になりましたが年齢を感じさせずに、高いレベルで走ってきました。コンビを組んできた森泰斗騎手も、「重賞を意識できる馬」と言っていたほど。

 ドレッドノートを担当しているのは、新潟時代にハイテンションパルで新潟二冠を達成した元騎手の長谷川太行厩務員です。小林牧場へ来てから13年が経ったそうで、現在も自身の担当馬の調教に乗ってお世話をしながら、ホースマンとして強い馬作りに励んでいます。

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ドレッドノートと担当の長谷川太行厩務員。長谷川厩務員は元新潟の騎手で、今もホースマンとして頑張っています


 ドレッドノートについては、「普段はそんなに派手な所は見せないですが、追い切りなどで速く走らせた時に、軽くても時計が出ていてスピードを感じさせません。そういう所は上のクラスの馬だなぁと思います」(長谷川厩務員)。

 そんなドレッドノートが南関東で重賞初挑戦となったのは、2月24日に行われたフジノウェーブ記念(大井・1400m)でした。森騎手は東京シンデレラマイルを共に優勝したブルーチッパーとコンビを組んだため、勢い溢れる若手の有望株・中野省吾騎手が初めて手綱を取りました。

 道中は中団後方から進めて、3〜4コーナーで大外から抜群の手応えで上がっていき最後まで脚を伸ばし、王者ソルテに2馬身半差まで詰め寄る2着(3番人気)でした。

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フジノウェーブ記念、王者ソルテに一番迫ったのですが……


「位置取りも予定通りで、直線を向いてからはもしかしたら(ソルテに)届くかもしれないと思ったんですが、最後は相手が強かったです。8歳ですが内に秘めたピリピリ感があって年齢は気になりません。柔軟性はあるけど力もあってすごく乗りやすい馬です」と中野騎手も好感触。

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走り終えた直後のドレッドノート


 レース後も大きな疲れはなかったそうですが、ここまで詰めて使ってきたので気分転換を兼ねて、今は生まれ故郷でもある北海道の日進牧場さん(浦河)に移動したそう。

「これまで大きな骨折で2度も長期休養に入ったことがあったそうなので、年齢の割には数を使っていないので若いですね。今は骨折の箇所などの心配はないですし、いい意味で完成されていて、そこをうちが預からせて頂いています。中央時代の関係者の方々、牧場の方々、いい環境でみんなに大事にされてきたんだなぁと、この馬を見ているとそのすばらしさが伝わってきます」(橋本調教師)。

 ドレッドノートはゴールデンウィークあたりに帰厩予定で、今後どんなローテーションを組んでいくのか楽しみです。肩掛けまでもう少し……。

 なお、普段ドレッドノートがお住まいの小林牧場の桜並木は、桜の名所としても有名です。桜の季節になると屋台が出てたくさんの人達で賑わいます。一般の方々は厩舎地区の中に入ることはできませんが、道路を散策しながら厩舎の外観や馬場をチラリと覗くこともできますので、競馬ファンにはお勧めの桜スポットですよ。

リスタート

小林牧場にいる時のドレッドノート。ど派手な流星がよく目立ちます。現在はリフレッシュの放牧休養中


 桜と言えば、もうすぐ南関東クラシック戦線も幕開けです!次回はそんな話題もお届けしようと思います。3月21日にお会いしましょう!

南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。

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