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太宰「この馬すごいですよ」穴馬としてマークしたいヒルノデイバロー/トレセン発秘話

  • 2016年03月25日(金) 18時00分


◆中京の芝も問題なし

 ヒルノデイバローを高松宮記念に出走させる昆調教師が、こんなことを言う。

「今年のメンバーならハイペースは間違いない。しかも、今週からBコースに替わるんだから前の馬は余計に止まる。差し馬の出番だよ」

 先週のAコースから仮柵をつけてのBコース施行。内の悪い部分が消えて前が残りやすくなるのでは?とも思うのだが、先週に“実地検分”したトレーナーの意見は異なるようだ。

「Bコースは年明けから使っている部分で、かなり馬場が悪くなっている。先週なんかでも下はかなりグチャグチャしていたし、あそこを通る馬はかなり厳しいと思う」

 すべてBコースで行われた年明けの1回中京開催は、確かに当初から内が悪く、差しが頻発していたのは事実。むしろAコースの先週までのほうが内有利の馬場だったか。しかし、騎乗している騎手の見解は、また異なるようで…。年明けからの中京開催芝レースで2位となる3勝をマークし、今開催はすべて同地で手綱を取っている太宰の話はこうだ。

「先週の土曜は内が水分を含んでかなり悪かった。でも、月曜は少しマシになっていました。勝負どころの内側が、だいぶ悪くなっているけど仮柵をつけて、その部分はカバーされると思います。外差しの馬場?あくまでペース次第だと思いますよ」

 傾向が変わりやすい中京だけに、現時点で傾向を断定するのは禁物。レース当日まで、しっかり馬場状態を吟味するのがベストかもしれない。

 それよりも…24日、ヒルノデイバローの追い切りに初めて騎乗した太宰が開口一番「この馬はすごいですよ」――。かなりの好感触を抱いたほうが重要だ。

「反応も良かったですし、あれだけの時計(坂路4ハロン51.1秒)を出してもケロッとしてました。すごく乗りやすいですし、中京の芝も問題なくこなしてくれそうです」

 穴馬の一頭としてマークしておきたい。(栗東の坂路野郎・高岡功)

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