スマートフォン版へ

出走頭数もレース順も少点数で楽しむには理想的!

  • 2016年04月02日(土) 20時00分


 明日4月3日のWIN5は総出走頭数が64頭、総組み合わせ数が31万6800通り(土曜16時現在)とかなり少なめ。しかも、ハンデキャップ競走は重賞のダービー卿CT(中山11R)だけです。数千万円〜“億”クラスの配当で決着する可能性は低いと思いますが、比較的的中させやすい状況であることは確か。投じる金額が少なくてもそれなりに楽しめそうな回と言っていいでしょう。

 明日4月3日に関しては、もっとも出走頭数の多いダービー卿CT(中山11R)が5レース目に組まれている点もポイント。WIN5で人気サイドの馬を押さえておき、4レース目を突破した後に人気があまりない馬の単勝を買えば、「WIN5か単勝のどちらかでほぼ必ず儲けが出る」というシチュエーションに持ち込むことも難しくありません。こういった作戦も視野に入れておくと、WIN5へ投じる金額をさらに少なく済ませることができます。後述しますが、もともと今年のダービー卿CT(中山11R)は個人的に「思い切って絞り込みたい」と考えていた一戦。出走頭数やレース順の関係で偶発的に生まれたこのチャンスを、最大限に活かしたいところです。

◆ダービー卿CTはレース傾向から強調できる馬が1頭しかいない

 1レース目は4歳以上1000万下の千葉日報杯(中山9R)。3月13日の房総特別で好走したシルヴァーコード、フルールシチーに支持が集中するでしょう。

 2レース目は3歳オープンのマーガレットS(阪神10R)。前走で500万下のレースを勝ち上がったキアロスクーロ、ティソーナあたりが人気を集めるのではないかと思います。

 3レース目は3歳オープンの伏竜S(中山10R)。実績上位のストロングバローズ、レガーロ、2連勝中のインザバブル、グレンツェントらが上位人気グループを形成しそうです。

 4レース目は4歳以上GIIの産経大阪杯(阪神11R)。土曜16時の時点ではアンビシャス、キタサンブラック、ショウナンパンドラ、ヌーヴォレコルト、ラブリーデイが人気を集めていました。

 5レース目は4歳以上GIII、ハンデキャップ競走のダービー卿CT(中山11R)。こちらは土曜16時の時点だとキャンベルジュニア、サトノアラジン、ダッシングブレイズの3頭に支持が集まっています。

[伊吹式WIN5ランキング 2016年04月03日版]

1位 中山11R 1.キャンベルジュニア
2位 阪神10R 6.ティソーナ
3位 阪神11R 8.ショウナンパンドラ
4位 中山9R 3.フルールシチー
5位 中山10R 13.グレンツェント
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山10R 3.ストロングバローズ
7位 中山10R 12.プレスティージオ
8位 中山9R 12.タケデンタイガー
9位 中山9R 2.シルヴァーコード
10位 阪神11R 7.キタサンブラック
【以上すべての馬を買うと18点買い】

11位 阪神11R 2.ラブリーデイ
12位 阪神10R 7.キアロスクーロ
13位 中山11R 6.サトノアラジン
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 中山10R 2.インザバブル
15位 中山9R 9.アルマエルナト
16位 阪神11R 3.ヌーヴォレコルト
17位 阪神10R 4.ワンダフルラッシュ
18位 中山11R 14.ロゴタイプ
19位 中山10R 4.ケイティブレイブ
20位 中山9R 7.ホッコーサラスター
21位 阪神11R 6.タッチングスピーチ
【以上すべての馬を買うと1125点買い】

22位 阪神11R 9.アンビシャス
23位 阪神10R 8.ウインミレーユ
24位 阪神10R 3.スリラーインマニラ
25位 中山11R 13.ダイワリベラル
26位 中山11R 8.エキストラエンド
【以上すべての馬を買うと3750点買い】

 5レース目のダービー卿CT(中山11R)はコース適性がポイント。「中山芝1600〜1800m、かつ1600万下から上のクラスのレースにおいて4着以内となった経験のない馬」は2012年以降[0-0-0-23]と好走例がありません。また「JRAのGIにおいて優勝経験がなかった馬」のうち、「前走の着順が6着以下」だった馬は2012年以降[0-0-0-32]。さらに「馬齢が6歳以上だった馬」も2012年以降[0-1-1-24]と勝ち切れていませんでした。これらの条件をすべてクリアしているのは、川田将雅騎手に乗り替わるキャンベルジュニアだけ。テン乗り時の好走率が高いジョッキーなので乗り替わり自体は問題ないと思いますし、素直に中心視するべきでしょう。

 4レース目の産経大阪杯(阪神11R)も前走好走馬や若い馬が強い一戦。「前走が国内のレース、かつ前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.4秒以上だった馬」は2011年以降[0-0-2-37]、「馬齢が6歳以上だった馬」は2011年以降[0-1-3-30]と、それぞれ苦戦しています。なお「前走が中山記念、かつ前走の着順が2着以下だった馬」は2011年以降[0-0-0-7]、「前年か同年、かつJRA、かつ2000〜2400mのレースにおいて優勝経験がない馬」は2011年以降[0-1-0-31]。アンビシャス、ヌーヴォレコルトらがこれらの条件に引っ掛かるので、キタサンブラック、ショウナンパンドラ、そして(6歳ではありますが)ラブリーデイを重視したいところです。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング