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【古谷剛彦のクラブライフ】競馬が好きになったきっかけは?

  • 2016年04月04日(月) 18時01分
一口馬主

▲昨年行われたnetkeiba主催の一口クラブイベントに出演した古谷剛彦さん


競馬評論家としてお馴染みの古谷剛彦さん。実は、無類の一口クラブ好きでもあります。競馬新聞を眺めながら、愛馬の出走を楽しみに待つ充実の日々。そんな古谷さんが、自身のクラブライフについて赤裸々に語るコラムがスタートします(毎月1回更新、第1月曜日を予定)。記念すべき初回は、『競馬が好きになったきっかけは?』をお届け。


岡田繁幸さんとの会話で気持ちが高まり


「馬がキレイ」「騎手がカッコイイ」「レースがスリリングで興奮する」「ギャンブルとしての魅力を感じる」etc...私は、父が長年の競馬ファンで、姉はマルゼンスキーに憧れていたという、競馬の話題に事欠かない環境で育ちました。競馬にハマるのは自然な流れで、中1の時にはタマモクロスとオグリキャップの存在が、競馬に対する憧れを強く抱き、将来の仕事に就きたい! と強く思わせてくれました。

 さて、競馬ファンになり、多くの方が憧れるのは馬主になることだと思います。私の幼なじみに、「モッカン」を冠名にしていた鈴木太郎さんの孫がいました。抽選馬(今で言うところのJRA育成馬)を専ら購入していた方で、オーナーの晩年にはモッカンセンプウというアラブが、銀杯を制すなどオープンで活躍していました。銀杯を勝った時のテレホンカードは、今でも大切に飾っています。

 馬主が身近にいたこともあり、個人的にも興味はありましたが、馬主になるための条件を知るにつけ、途方もなく遠い存在に感じていました。この数年で馬主資格の取得条件は大分緩和されたとはいえ、馬主になるためには、中央競馬だと年間所得額が2年連続1700万円以上、かつ資産額が7500万円以上というハードルをクリアしなければなりません。

 地方競馬は年間所得500万円以上で、1年だけでも良いことから、中央競馬よりは低いハードルです。とはいえ、手続きが面倒なこともあり、途中で嫌気をさす人も決して少なくないと聞きます。さらに、馬を所有するとなると、1億円を超える高額馬だったり、安くても数百万円します。

 また、馬を買った後の1か月の飼養代も、牧場で過ごした場合約25万円〜35万円、中央競馬でレースを使うためにトレーニングセンターに入厩した時は約60万円、地方競馬なら南関東で約30万円〜40万円の預託料が掛かります。これを1人の馬主で負担するとなると、想像以上に大変だということがおわかり頂けるのではないでしょうか。

 しかし、馬主の資格はなくても、その気分を味わうことができる「愛馬会法人」、いわゆる「クラブ」は、各クラブが募集する馬の中から選び出す形で出資すれば、その時から馬主気分を味わうことができます。クラブは約20社ありますが、各クラブによって1頭当たり全40口から全500口まで多岐に渡ります。

 例えば、ある募集馬の価格が2000万円の場合、全100口のクラブなら1口当たり20万円、全500口のクラブだと1口当たり4万円で出資することができます。1頭に対する馬代金を分け合う形となり、当然ながら1か月に掛かる経費も、その口数で割ることになりますので、気軽に馬主気分を楽しむことができるシステムとなっています。

 私は2001年に、縁あってホッカイドウ競馬のパドック解説者になりましたが、当時はビッグレッドファーム代表の岡田繁幸さんも解説者の1人でした。解説する時間の合間に、岡田さんと色々な競馬の話をしていくうちに、クラブへの興味が高まり、

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