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「負けてきた馬」に狙い目はあるか?

  • 2016年04月05日(火) 12時00分


昔はトライアルで負けてもまだ上位人気、というケースがよくあった

 桜花賞の過去成績を古いところから見ていて、気付いたことがあった。「昔はトライアルで負けてもまだ上位人気、というケースがよくあった」ということである。

 グレード制導入初年度の84年は1着馬(3番人気)のダイアナソロンも1番人気(8着)のスイートソフィアも前走はトライアルの5着以下。85年のタカラスチールはトライアル1番人気3着ながらまた桜花賞1番人気(15着)だったし、このとき3番人気だったラッキーオカメはトライアル5着馬だ。

 86年2番人気ダイナフェアリー、87年3番人気ドウカンジョー、88年3番人気シノクロスといった馬たちも、前走で連を外しながらあまり人気落ちしていなかった。

 ここまでに挙げたのは昭和の話だし馬券になったのはダイアナソロンだけだが、最近の桜花賞ではどうなのだろうか。

 過去20年の桜花賞を対象に見てみよう。前走で3着以下だった馬は[9-8-7-152]で勝率・複勝率はもちろん高くないが、人気薄激走馬がいるので回収率は単100%・複88%となっている。

「負けてきてもいいレース」は圧倒的にチューリップ賞で、フィリーズレビュー(報知杯4歳牝馬特別時代含む)の3着以下だと[1-2-0-73]、回収率単57%・複23%とかなり厳しいことになっている。

 前走人気で見ると、前走3着以下で6番人気以下だった馬は[0-1-2-70]。複回収率78%なので、的中頻度の低さに目をつぶる理由もない。

「前走5番人気以内・フィリーズレビュー以外のレース」という条件にすると[8-5-5-46]で回収率は単209%・複125%。では、今年これに合致する馬はいるか?

 メイショウバーズ、レッドアヴァンセ、ウインファビラス、ブランボヌール、ビービーバーレル、ウインミレーユが額面上は合致するが、賞金不足の馬もいるし、全馬が前走3〜5番人気かつ7着以下だ。人気・着順ともこのレベルで馬券に絡んだのは、20年の間でもエフティマイアとプリンセスジャックくらい。さすがに狙ってどうこうという馬たちではない。今年の桜花賞は堅そうと諦めつつ、フォーメーションの3着欄に最後1頭加えるならこれらの馬が候補になるというところだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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