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◆普通にレースをすれば敗けることはないだろう

　地方勢にもセイントメモリーやトーセンアレスなど、ダートグレードで入着した経験のある馬がいるものの、近走の成績からは“昔の名前で出ています”的な感じは否めず、馬券圏内は中央勢同士の争いだろう。

　今年もダート短距離路線の主役がダノンレジェンドであることは変わらない。昨年負けたのは、馬群に包まれてレースにならなかった北海道スプリントC(3着)と、脚抜きのいい馬場でコーリンベリーにうまく逃げられたJBCスプリント(2着)だけ。JBC以来の復帰戦となった前走黒船賞は、初めて背負う58kgもまったく関係なく、直線半ばからは追うのをやめての楽勝だった。今回は内枠に入ったため出遅れるなどして馬群に包まれたときの心配はあるが、背負いなれた57kgでもあり、普通にレースをすれば敗けることはないだろう。

　相手にはコーリンベリー。JBCスプリントを制したあと、チャンピオンズC、フェブラリーSはともに二桁着順だったが、牡馬の一線級相手に実績のない距離では仕方ない。地方のJpnIIIではGI/JpnI勝ち馬には5kg増とかの別定重量があるなかで、このレースは2kg増の56kg。初めて背負う重量ではあるものの、条件的には恵まれた。ただ、ときに出遅れることがあるのは心配。

　新興勢力で注目はブルドッグボス。ダート1200mのオープン特別2連勝でここに臨んできた。重賞初挑戦で別定増がない56kgだけに、実績の上記2頭と互角のレースも期待できそう。

　グレープブランデーは、昨年のこのレース(4着)以来、2度めとなるダート1200m戦。1400mではあるものの2走前の根岸Sでモーニンから2馬身ちょっとの差で3着というレースぶりから、この距離でも昨年以上に対応できる可能性はある。

　レーザーバレットは、7歳の昨年末にも兵庫ゴールドトロフィーを制するなどまだまだ元気。とはいえ今回はJpnIIIとはいえこの路線のスペシャリストが揃った。3着争いまで。

◎ダノンレジェンド
◯コーリンベリー
▲ブルドッグボス
△グレープブランデー
△レーザーバレット