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“入厩直前”にこそ福がある!「駆け込み出資馬」で収支プラスを狙え!/山崎エリカ

2016年04月22日(金)18時00分

注目数:33人
2歳馬が入厩をむかえるこの時期、まだまだ募集中の馬がいることはご存知ですよね。この、いまでも出資が間に合う「駆け込み出資馬」こそ、一口馬主生活をプラスに導く大きなポイントなのです。一口馬主クラブの取材を通じてその重要性を感じ、いまではデビュー率100%でほぼ2勝以上という山崎エリカが「駆け込み出資馬」で儲けるコツをレクチャーします!


サンビスタもルージュバックも「残口アリ」だった



「活躍する馬は、もう埋まっている」と思っていませんか? 実は、G1馬のレッドディザイアもサンビスタも、現在活躍中のルージュバックも、この時期に残口があった馬です。それもレッドディザイアやサンビスタは、募集価格1470万円以下(200分の1口)なので回収率2500%越え、ルージュバックが募集価格2400万円(400分の1口)で、既に回収率500%を超えています。けっしてこの時期に売れ残っているからといって、走らないわけではありません。

 確かにこの時期に出資することは、選択の余地が狭まるデメリットがありますし、たとえば今年のクラシックで活躍中の弟や妹は、まず、買えません。でも、ちょっと考えてみてください。募集開始時に買うというのは、いざ調教を開始すると意外と動けずに頓挫することもあれば、故障してデビューできないという最悪のパターンにおちいる可能性だってあります。

 かつては出資した馬がデビュー前に故障した場合には、出資金を他の馬に回せる「保証制度」がありました。しかし、2011年に金融庁のお達しにより廃止。つまり、デビューできなかった場合には、金銭的にほぼ丸損になるのです。価格が安ければまだいいとして、G1戦線での活躍を期待して何十万円も奮発した結果がゼロだったら、イヤじゃないですか? 私は耐えられません(笑)。

「駆け込み出資馬」ならデビュー率100%、2勝もいける!?



 駆け込み出資のメリットは「ギリギリまで調教を見て出資できる」ことでしょう。この時期の調教でこれまで大きな頓挫なくハロン15秒くらいで走れていれば、夏場くらいまでにはデビューできて、2勝以上する可能性が高まります。ハロン15秒くらいの追い切りで疲れが出てしまうような馬(ハロン15秒がオーバーワークになってしまっている馬)は、ハロン13秒を切るタイムが要求されるレースを勝つには、なかなか厳しいものがあります。しかし、ハロン15秒くらいの追い切りでへっちゃらの馬は、最低でももう一段階は上へ行けるはずです。そういう意味でも、この時期にハロン15秒の調教ができる馬というのは、ひとつの目安になります。

 私はPOG本などで、毎年、一口馬主クラブを何社か取材させて頂いていますが、一番最初に取材したところが東京サラブレッドクラブだったというご縁で、現在は東サラの会員です。毎年「駆け込み出資馬」の観点で最低1頭に出資しているのですが、これまではデビュー率100%でほぼ2勝以上しています。

確認すべきポイントはあと3点



 駆け込み出資をするにあたっての最大のポイントは、その優位性を生かして現段階で動いている馬を選ぶことですが、「これまでに大きな頓挫がない」ことも条件となります。さらに私は、母の現役時代の実績と肌馬としての実績、肌馬としてのピークなどを考えて出資します。極論すれば能力は母馬の影響を強く受け、父馬は適性を替える程度と感じているので、この時期に動きが良くて、母馬がしっかりとしていれば、父馬に何を配されていてもオーケーです。

 小さすぎる馬は強い調教ができないところがあるので出資を見送ることもありますが、大きすぎる馬も基本的には見送ります。多くの大きすぎる馬は、それに見合った心肺機能がなく、体を持て余すことが多いので、母親が大きくても走った、きょうだいが大きくても走ったなどという裏付けがない馬は見送ることが多いです。個体差もあるので一概に言えないのですが、430〜480kg(牝馬420〜470kg)を目安にデビューできそうな馬を選んでいます。

 では、これからは、まだ募集をしている、私のオススメの「駆け込み出資馬」候補を挙げていきましょう。

【山崎エリカのオススメ駆け込み出資馬10頭+番外編1頭】

●シルクホースクラブ

クライウィズジョイの2014
(父ダイワメジャー・牡・池江厩舎)
募集価格4000万円 (500分の1口:8万円)
クライウィズジョイ2014

▼半兄は重賞3勝のサトノノブレス


追加募集馬で、4/23の見学ツアーの目玉(ネット受付は4/25〜)。現在、シルクHCのノーザンF天栄ツアーの公開に合わせて天栄にスタンバイ。最新の動画ではハロン14秒台3ハロン44秒7で登り、5月の入厩予定とのこと。母馬は、半兄サトノノブレス(父ディープインパクト)をピークに下降気味ですが、それでも半姉ウォーターラボ(父マンハッタンカフェ)は現時点で2勝。となれば、この馬も2勝以上の期待ができるはず。現在の馬体重は506kgと大きめですが、このきょうだいは大きめのほうが走っているので問題ないでしょう。

リゾネーター
(父Blame・母Bluegrass Sara・牡・牧厩舎)
募集価格2800万円 (500分の1口:5万6000円)
リゾネーター

▼夏の新潟で出世コースに乗れるか


教科書どおりの調整メニューをこなし、3月中旬からハロン15秒の調教を開始。現在は、ノーザンF天栄に移動し、この馬も5月入厩の夏の新潟デビュー予定。母は北米3勝。肌馬として堅実で、産駒の勝ち上りも1勝、3勝、4勝とどんどん上がってきているのに好感が持てます。米国産らしくダート馬というイメージはありますが、標準的な米国産馬と比べると胴が長く、中距離向きの印象。現在の馬体重は484kg。理想的な馬体重です。

●東京サラブレッドクラブ

レッドアトゥ
(父カジノドライブ・母ブレンダ・牝・松田国厩舎)
募集価格1200万円 (400分の1口:3万円)
レッドアトゥ

▼父カジノドライブでスピード感アップ


下河辺牧場の進捗の早い第一グループで調整。ハロン15秒台の調整過程で14秒台が出てしまうほど元気よく順調そのもの。5月の連休後には吉澤ステーブル(WEST)に移動予定とのことなので、早期デビューが期待できるはず。現在の馬体重は462kg。牝馬なのであと10kgは絞れそうですが、現時点での完成度が高いです。これまできょうだいはフジキセキ、シンボリクリスエス、キングカメハメハとオールラウンダーの父でしたが、今回カジノドライブをつけたことでよりスピードタイプに仕上がった感があります。

レッドラトナ
(父タートルボウル・母ブリトマルティス・牝・西園厩舎)
募集価格1200万円 (400分の1口:3万円)
レッドルグラン

▼母は07年の秋華賞に出走


1歳上の半兄エックスマス(父メイショウサムソン)は、新馬戦で評判馬ロライマとマッチレースを演じた馬。2歳上の半姉クローソー(父ハービンジャー)は先週で2勝目を挙げていて、母親が上昇基調。募集当初はノーザンF早来の早い組で調整されていたものの、現在は疲れを取りつつ、ボリュームアップをはかっています。今年のノーザンFは、早い段階での調教強化よりもボリュームアップにこだわっているようなので、大きく割り引く必要もありません。デビューはそこまで早くはないでしょうが、もともとは早い組にいた馬なので、秋までにはデビューできそう。現在の馬体重は458kgですが、あと20kgくらいは絞れそうです。

●ユニオン・オーナーズ・クラブ

アンジュラミエル
(父カネヒキリ・母ボンヌマール・牝・佐々木厩舎)
募集価格1000万円 (200分の1口:5万円)
アンジュラミエル

▼早期デビューも視野の「稼げる」タイプ


ドレッドノート(父メイショウオウドウ)、ヴィンテージイヤー(父メイショウボーラー)、バルタザール(父キングヘイロー)の半妹できょうだいは堅実。現在はBTCの坂路でハロン15秒台の調教を楽にこなし、夏デビューも見える状況。今回は父がカネヒキリに替わり、これまでのきょうだいよりも筋肉質でよりダートの短距離色が強くなりました。それでも馬体重は476kgくらいなので決して大きすぎません。このタイプの馬で良いのは、万が一、そこまでの大物でなかったとしても、JRAで3歳までに2勝、4歳までに3勝を挙げてしまえば、ファンド継続のまま中央と地方の出入りができるようになること。基調が上昇したら中央を使い、やや下降したら地方を使うという流行りの技でコンスタントに稼げます。

ロフティードリーム
(父キングズベスト・母ムーンザドリーム・牝・佐々木厩舎)
募集価格1800万円 (200分の1口:9万円)
ロフティードリーム

▼半姉ショウリュウムーンは10年の桜花賞4着


重賞3勝のショウリュウムーン(父キングカメハメハ)を筆頭にきょうだいは堅実。また、このきょうだいは若い頃は素質で活躍し、古馬になって更に力をつける晩成型。成長を楽しめるメリットがあります。現在は、BTCの坂路でハロン16秒の調整ですが、早くから動くタイプでもないので許容範囲でしょう。この調整過程だとデビューは秋頃と思われますが、このきょうだいは総じて秋デビューなのと、これまで順調に来ている点を評価しました。ただ、ハロン15秒の調教で疲れが出てしまう馬もいるので、できればもう少し様子見をしたいところです。現在の馬体重は510kgと馬格がありますが、あと20kgは絞れそう。

●グリーンファーム愛馬会

スウィートグロリア
(父キングヘイロー・母タペストリー・牝・矢野厩舎)
募集価格1200万円 (200分の1口6万円)
きょうだいは堅実で、2歳上の半兄サージェントバッジ(父ステイゴールド)は先週のアンタレスS・3着。1歳上の半兄レッドカーペット(父ダノンシャンティ)も2勝目を挙げました。本馬も至って順調で、5月6日の遅生まれでまだ馬体に幼さ、緩さを見せながらも、ノーザンF空港の坂路でハロン15秒台の調教をやれている点が◎。ボリュームアップもはかれています。現在はたくさん残口があるようですが、最新の調教動画が更新されれば一気に売れてしまうかも? 現在の馬体重472kgで、早期デビューも視野に入れているとのことです。

アンデスクイーン
(父タートルボウル・母レイナカスターニャ・牝・西園厩舎)
募集価格1000万円 (200分の1口5万円)
半兄カタルーニャ(父メイショウサムソン)は今年2月、デビュー2戦目で未勝利勝ち。現在、剥離骨折で休養中も、この母馬の肌馬としての資質の高さは見せられています。ノーザンF空港で教科書どおりの調整をこなし、いまは夏場過ぎの移動を考えてボリュームアップ中。現在の馬体重は491kg。ここから絞れて470kgくらいの理想的な大きさでのデビューになりそう。まだ、ハロン16秒台の調教までしかやっていないので、ハロン15秒台をやったときにどうかを確認してから出資を考えてもいいかもしません。

ファイヤーワークス
(父ルーラーシップ・母プレンティフェスタ・牡・中川厩舎)
募集価格1400万円 (200分の1口:7万円)
本馬は2番仔。ふたつ上の半兄リッコデラコルト(父ファルヴラヴ)は、筋肉質でお尻とトモの大きさが目立つ馬でしたが、今回は父がルーラーシップに替わり、本馬は半兄よりも手脚が長くバランスが取れた好馬体に仕上がりました。これにより芝の中距離路線が狙えるのかなあという気がしています。本馬は完成度はそこまで高くありませんが、現在、社台Fでハロン15秒台の調教が行われており、順調そのもの。同クラブのレインボーフラッグやリスペクトアースくらい、もしかしたらそれ以上の活躍が期待できるのではないでしょうか。格安なので少しギャンブルしてみる価値はあるでしょう。

ヴァベーネ
(父サウスヴィグラス・母サヴァーレ・牝・小笠厩舎)
募集価格800万円 (200分の1口:4万円)
本馬は初仔。母は早期に引退しましたが、11年のファンタジーSで善戦(4着)するなど確かなスピードがありました。本馬はどちらもスピードタイプの強い母・父の配合で、よりスピード色が強く出た感があります。初仔は小柄で虚弱体質な馬が生まれやすく、扱う側も癖がわからないので結果を出しづらい傾向がありますが、本馬は至って順調で現在はハロン15秒の調教がしっかりとできています。現在の馬体重も444kgと、小さすぎません。初仔はギャンブル性をはらみますが、逆に言えばこの値段で買えるのは初仔だからこそ。調整過程からお買い得に感じられるので推します。

●番外編

プリンセスナナコ
(父メイショウボーラー・母クールレディ・牝・根本厩舎)
サラブレッドクラブライオン
募集価格700万円 (200分の1口:3万5000円)
根本厩舎の本馬は、菜七子ちゃんを主戦とし、よっぽどのことがない限り、菜七子ちゃんに乗り続けてもらうとのこと。現在は吉澤ステーブルで育成中で、BTCの坂路ではハロン15秒台が出ています。菜七子ちゃんと口取りができるのも意外と夢ではないのでは?
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