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今年のフローラSは実績馬が信頼できない!?

  • 2016年04月23日(土) 20時00分


 明日4月24日のWIN5は総出走頭数が76頭、総組み合わせ数が76万320通り(土曜16時現在)。このまま出走取消等がなければ、総出走頭数も総組み合わせ数も前回4月17日とまったく同じです。ちなみに、その前回は2867万3950円の高額配当決着。今回はハンデキャップ競走がひとつもないとはいえ、これくらいの総組み合わせ数なら、極端な低額配当となる可能性はそれほど高くないと思います。

 あとは予算の範囲内でいかに効率の良い買い目を作るかがポイント。自信があるレースを絞るのは当然として、出走頭数が少ない1レース目の桃山S(京都10R)、単勝で保険を掛けやすい5レース目のフローラS(東京11R)あたりも、可能な限り頭数を削る方向で検討するべきでしょう。今回はレース順や出走頭数の関係でわかりやすい構造になっており、少なくともセオリー通りの買い目を作る分には意外と悩みどころが少ないと思いますので、締め切り間際に当コラムを読んでいる方もぜひチャレンジしてみてください。

◆楽しみな伏兵が多いのは読売マイラーズC

 1レース目は4歳以上1600万下の桃山S(京都10R)。昇級初戦のサクセスグローリー、タガノヴェリテ、テイエムジンソクや実績上位の各馬が上位人気グループを形成しそうです。

 2レース目は4歳以上オープンのオアシスS(東京10R)。比較の難しいメンバー構成で、支持は割れるかもしれません。

 3レース目は4歳以上1000万下の福島中央テレビ杯(福島11R)。2戦連続で2着に好走しているスマートカルロスらが注目を集めるでしょう。

 4レース目は4歳以上GIIの読売マイラーズC(京都11R)。土曜16時の時点ではフィエロの支持がやや抜けており、ダノンリバティ、ネオスターダムらが続いていました。

 5レース目は3歳GIIのフローラS(東京11R)。こちらは土曜16時の時点だとチェッキーノ、パールコード、ビッシュ、フロンテアクイーンの4頭が上位人気に支持されています。

[伊吹式WIN5ランキング 2016年04月24日版]

1位 京都10R 4.タガノヴェリテ
2位 東京11R 3.ビッシュ
3位 東京10R 7.ゴールデンバローズ
4位 福島11R 3.スマートカルロス
5位 京都11R 1.ダノンシャーク
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 京都11R 3.テイエムイナズマ
7位 京都11R 11.レッドアリオン
8位 福島11R 4.セレッソブランコ
9位 東京10R 12.ノウレッジ
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 東京11R 11.パールコード
11位 京都10R 10.サクセスグローリー
12位 京都11R 7.フィエロ
13位 福島11R 2.プラチナブロンド
14位 東京10R 9.チャーリーブレイヴ
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 東京11R 2.ゲッカコウ
16位 京都10R 1.ヨヨギマック
17位 京都11R 9.ネオスターダム
18位 京都11R 14.ダノンリバティ
19位 福島11R 6.クラウンカイザー
20位 福島11R 10.リッパーザウィン
21位 東京10R 2.サノイチ
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 東京10R 4.プロトコル
23位 東京11R 9.フロンテアクイーン
24位 東京11R 16.クロコスミア
25位 京都10R 2.トラキチシャチョウ
26位 京都10R 6.テイエムジンソク
【以上すべての馬を買うと3750点買い】

 4レース目の読売マイラーズC(京都11R)は右回り、かつゴール前の直線が長いコースに実績のある馬を重視したい一戦。阪神芝1600m外で施行されていた2007〜2011年を含め、「京都芝外回りか阪神芝外回り、かつ1400〜1800mの重賞かオープン特別において連対経験がない馬」は2007年以降[0-1-0-61]とあまり上位争いに食い込めていません。なお「前走のレースが六甲ステークスだった馬」を除くと、「前走との間隔が中3週以内だった馬」も2007年以降[0-1-1-47]と優勝例なし。これらの条件をクリアしており、なおかつ実績上位のダノンシャーク、テイエムイナズマ、レッドアリオンあたりをマークしておきたいところです。

 5レース目のフローラS(東京11R)は臨戦過程がポイント。2011年以降の傾向を見ると、「前走の条件がJRAの重賞かオープン特別だった馬」は[0-2-1-36]と人気を裏切りがちでした。また「前走の距離が1800m未満だった馬」は[0-0-0-22]、「前走の単勝人気順が3番人気以下だった馬」も[0-3-3-52]なので、それぞれ評価を下げるべきでしょう。今年は例年にも増して実績馬が不安を抱えている分、前走が好内容だったパールコード、ビッシュの2頭を中心視すべきだと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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