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【古谷剛彦のクラブライフ】ビッグタイトルを狙える馬か? 費用対効果を考えるか?

  • 2016年05月02日(月) 18時00分

走る馬の確率を上げるには“種付頭数を調べる”こと


 馬主としての醍醐味は、愛馬が勝って口取り(写真撮影)をすること。近年はクラブ会員でも、木曜に出走馬が確定した後、もし出資馬が出走することとなり、金曜夕方までにクラブに連絡すれば、勝った時に口取りに参加することができるようになりました。通常は10人、重賞なら20人までと人数は限られていますが、以前は認められなかったルールだけに、昔からクラブライフを送っている会員にとっては夢のような話でした。

 各クラブの方々に「この馬は何人ぐらい申し込みありました?」とよく聞いたりしますが、ほとんどの馬が口取りの申し込みがあり、勝った時には会員同士が喜びを分かち合う姿を目にします。僕も何度か、口取りに参加させて頂いたことがありますが、忘れもしないのはマイネルイルミナルが初勝利を挙げた時のこと。東京競馬場での口取りで、気分も高まって列に並ばせてもらいました。

 写真撮影が終わった後、ある会員の方が、「メジロベイリー産駒を選ぶってのは、あなたも見る目がありますね」と笑いながら仰りました。馬を見るプロだと自負していますが、競馬の世界には確固たる正解はありません。だから、多くの人を魅了し、正解に近い事象を探し求めている訳です。だから、見る目があるって言われ、自然に笑みがこぼれてしまいました。

 マイネルイルミナルを選んだ1つには、その年のメジロベイリー産駒の生産頭数と繁殖牝馬のレベルにあります。メジロベイリーは2005年から種牡馬となりましたが、4年間は青森の諏訪牧場で繋養され、初年度は35頭が生産され、23頭、16頭、14頭と減少傾向にありました。

 しかし、09年にビッグレッドファームに移動し、一気に84頭と種付けをこなし、44頭が生産。その年に生まれた1頭が、マイネルイルミナルでした。北海道に移り、しかも前年の約3倍増となる種付頭数を集めたメジロベイリーから、種牡馬としての新たな可能性を感じました。その中で馬体を見てピンと来たのが、マイネルイルミナルでした。

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