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難解に見えるが手広く構えなくても良さそう!

  • 2016年05月07日(土) 20時00分


 明日5月8日のWIN5は総出走頭数が82頭、総組み合わせ数が116万6400通り(土曜16時現在)。前回5月1日(124万4160通り)よりも少ないとはいえ、総組み合わせ数は歴代で12番目の多さです。さらに、今回はWIN5対象5レースのうち3レースがハンデキャップ競走。これだけ難度が高ければ数千万円から“億”クラスの高額配当が飛び出してもおかしくありませんし、極端な低額配当で決着する可能性は低いと思います。

 ただ、個人的な見解を述べさせていただくと、今回は見た目のイメージ以上に絞り込みやすい印象。対象5レースのうち4レースはオープンクラスのレースですが、それぞれ近年は好走馬の傾向がはっきりしていました。ちなみに、2レース目のブリリアントS(東京10R)は左回りのコースに実績のある馬が、3レース目の新潟大賞典(新潟11R)は年明けの重賞で善戦してきた馬が優勢。ぜひ参考にしてみてください。

◆NHKマイルCはメジャーエンブレムが最有力

 1レース目は4歳以上1600万下の上賀茂S(京都10R)。前走で好走を果たしたタムロミラクル、トラキチシャチョウ、ミキノハルモニー、昇級初戦のメイショウヒコボシらが注目を集めるでしょう。

 2レース目は4歳以上オープン、ハンデキャップ競走のブリリアントS(東京10R)。2連勝中のアポロケンタッキー、実績上位のドコフクカゼあたりが上位人気グループを形成しそうです。

 3レース目は4歳以上GIII、ハンデキャップ競走の新潟大賞典(新潟11R)。土曜16時の時点ではフルーキーの支持がやや抜けており、サトノラーゼン、ショウナンバッハ、ダコール、ヒストリカルらが続いています。

 4レース目は4歳以上オープン、ハンデキャップ競走の鞍馬S(京都11R)。芝短距離の重賞やオープン特別で善戦してきたセカンドテーブル、ミッキーラブソング、ワキノブレイブあたりが人気を集めるでしょう。

 5レース目は3歳GIのNHKマイルC(東京11R)。こちらは土曜16時の時点だとメジャーエンブレムの支持がやや抜けていて、2番手にロードクエストが続いていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2016年05月08日版]

1位 東京11R 4.メジャーエンブレム
2位 新潟11R 3.フルーキー
3位 東京10R 8.アポロケンタッキー
4位 京都10R 13.トラキチシャチョウ
5位 京都11R 9.ワキノブレイブ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 京都11R 8.マルヨバクシン
7位 京都11R 1.サカジロロイヤル
8位 京都11R 10.シンデレラボーイ
9位 京都10R 14.ミキノハルモニー
10位 東京10R 9.ドコフクカゼ
【以上すべての馬を買うと16点買い】

11位 新潟11R 2.ヒストリカル
12位 東京11R 10.ダンツプリウス
13位 京都11R 17.トータルヒート
14位 京都10R 9.タムロミラクル
【以上すべての馬を買うと120点買い】

15位 東京10R 13.サージェントバッジ
16位 新潟11R 14.ダコール
17位 東京11R 5.ロードクエスト
18位 京都11R 14.ミッキーラブソング
19位 京都10R 5.メイショウヒコボシ
20位 京都10R 3.セイスコーピオン
21位 東京10R 14.ジェベルムーサ
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 東京10R 3.ステラウインド
23位 新潟11R 11.ショウナンバッハ
24位 新潟11R 5.サトノラーゼン
25位 東京11R 3.アーバンキッド
26位 東京11R 8.イモータル
【以上すべての馬を買うと3750点買い】

 5レース目のNHKマイルC(東京11R)は、東京や京都を主戦場としてきた馬が信頼できない一戦。「中山か阪神の重賞において4着以内となった経験のない馬」は2010年以降[0-1-2-44]と勝ち切れていません。また、同じく2010年以降に限ると「前走の馬体重が460kg未満だった馬」は[0-1-0-32]、「前走の4コーナー通過順が8番手以下だった馬」は[0-2-2-48]。馬格のない馬や先行力が極端に低い馬も評価を下げるべきでしょう。さらに「前走のレースが皐月賞だった馬」を除くと、「前走の単勝人気順が5番人気以下だった馬」も[0-0-2-43]と苦戦していました。これらの条件をすべてクリアしているのはアーバンキッド、ダンツプリウス、メジャーエンブレムの3頭ですが、単勝で保険を掛けやすい5レース目であることを考えると、やはりメジャーエンブレムを素直に重視すべきだと思います。

 波乱を期待できそうなのは4レース目の鞍馬S(京都11R)。2012年以降は「前年か同年、かつJRA、かつ芝1200mの重賞かオープン特別において連対経験のない馬」が[1-1-1-37]と人気を裏切りがちです。なお、このうち「同年、かつJRAのレースにおいて優勝経験がなかった馬」は[0-0-0-26]と好走例すらありません。実績上位のサカジロロイヤル、ワキノブレイブ、オープン入りを果たしたばかりのシンデレラボーイ、マルヨバクシンあたりに注目すべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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