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ヴィクトリアマイルも懲りずに張ってみたい

  • 2016年05月11日(水) 18時00分


◆東京芝マイルで穴を狙うならば、高速馬場に転じることに期待すべき

 NHKマイルCは結果的に、馬場が高速化しなかったことと、メジャーエンブレムがタフな流れを作ったことにより、スプリンターが惰性でなだれ込む展開にはならず。裏目を引いてカスリもしませんでした。

 今週も、先週のような馬場、適性を要求されれば、ミッキークイーンをはじめとする「中距離型」の人気馬が上位を独占してしまうでしょう。

 しかし、今週は開催が1週進むことにより、路盤が締まるかもしれませんし、Bコースにも変更されます。

 やはり、東京芝マイルで穴を狙うならば、高速馬場に転じることに期待すべき。懲りずに「スプリント指向」の馬で、当コース、レースに強い血を持つ馬を狙ってみます。

 レッツゴードンキは父がキングカメハメハ。当レースはキングマンボに相性の良いレース。2000万馬券になった昨年の当レースも2、3着馬はキングマンボの血を持つ馬。

 なお、2013、14と当レースを連覇したヴィルシーナの母父はマキャベリアン。キングマンボと同じく母系にリボーを持つ「欧州芝適性」が高いミスプロ系(「欧州型ミスプロ」と勝手に呼んでます)

 レッツゴードンキの母はダート短距離馬のマルトク。当レースが荒れるときは、ダート短距離指向のスピードの持続性が活きます。

 ウリウリの母父はヴァイスリージェント系のフレンチデピュティ。2001年以降の東京芝マイルG1では、父か母父ヴァイスリージェント系の馬が10人気以下の人気薄でのべ6頭馬券に。複勝回収率、単勝回収率ともに大幅プラス。スプリント重賞勝利実績がある藤原英厩舎の管理馬。これはストレイトガールと同じ。

 ところで、先週のNHKマイルは、レインボーラインから複勝を買う場合、「合成オッズ」を見れば利益をさらに上積みできました。

 先週のNHKマイルCで3着のレインボーラインは複勝オッズが6.6倍。ワイドの「合成オッズ」は7.7倍。3連複の「合成オッズ」は8.1倍。

 複勝に1万円買うなら、ワイド総流しの方が1万円以上得をしました。1、2人気どちらかが馬券になれば厚く払い戻されるように配分すればさらに得をしたことでしょう。

 このように、G1レースでも人気薄は「合成オッズ」を見ることで得をするケースは多々ありますが、平場のレースでは、その効果はより顕著となります。

 たとえば5月8日の東京2レース。「合成オッズ」を見れば、単勝系の馬券1万円の購入に対して、5万円近く利益に差が出たかもしれません。

 このレースは単勝24倍で優勝したカンタオールを公開している予想で勝負レースに指定。ところが、馬単1着想流しの合成オッズは19倍。3連単1着総流しの合成オッズは17.4倍。当然ですが、1着総流しと単勝は同じ的中率です。よって、このレースは単勝を買うほうが得をするレースでした。

 NHKマイルCはレインボーラインを本命にしていないので、オッズを見ても無駄だったわけですが…今週末は「G1レースも合成オッズを見る意味があった」と、来週末のコラムで振り返りたいものです。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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