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ヴィクトリアMで信頼できそうな実績馬は2頭だけ!

  • 2016年05月14日(土) 20時00分


 明日5月15日のWIN5は総出走頭数が73頭、総組み合わせ数が62万2080通り(土曜16時現在)。決して少ない方ではありませんが、百万通りを超えたここ2回に比べると難度はグッと下がりました。それぞれ12頭立ての少頭数となった序盤の3歳オープン、1レース目の葵S(京都10R)や2レース目の青竜S(東京10R)をどんな形で通過するかが最初のポイントと言えるでしょう。

 なお、今年3月21日以降のWIN5は、今のところ8回連続で単勝支持率に基づいた理論値よりも高い配当となっています。例えば前回5月8日は実際の配当が139万7850円だったものの、残り票数が単勝支持率通りに減っていった場合、約121万円の配当となる計算だったのです。極端な低額配当や高額配当だと理論値を下回ってしまいがちなのですが、最近は手頃で妙味のある決着が続いている印象。以前から私の著書等でも指摘してきたように、現在の発売金額(売り上げ)だとこれくらいの“荒れ方”を狙うのがもっとも効率的なので、ぜひ注目してみてください。

◆葵Sは内枠を引き当てた馬の激走に期待

 1レース目は3歳オープンの葵S(京都10R)。比較の難しいメンバー構成ですが、2連勝中のエリシェヴァ、実績上位のメイショウスイヅキ、レッドラウダらが上位人気グループを形成するでしょう。

 2レース目は3歳オープンの青竜S(東京10R)。デビューから2連勝中のアルーアキャロル、オープンクラスのレースで善戦してきたグレンツェント、ダノンフェイスあたりが注目を集めると思います。

 3レース目は4歳以上1000万下、ハンデキャップ競走の赤倉特別(新潟11R)。昇級初戦の馬や前走で上位争いに食い込めなかった馬が大半を占めており、支持は割れるかもしれません。

 4レース目は4歳以上オープン、ハンデキャップ競走の栗東S(京都11R)。実績上位の各馬に加え、オープン入りを果たしたばかりの馬たちも人気を集めそうです。

 5レース目は4歳以上GIのヴィクトリアM(東京11R)。土曜16時の時点ではミッキークイーンの支持がやや抜けており、ショウナンパンドラ、スマートレイアーらが続いていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2016年05月15日版]

1位 東京10R 9.コウエイエンブレム
2位 京都11R 2.キングズガード
3位 新潟11R 3.ヤマニンバステト
4位 東京11R 15.ショウナンパンドラ
5位 京都10R 2.ナックビーナス
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 京都10R 1.スキャットエディ
7位 東京11R 7.ルージュバック
8位 新潟11R 14.ナスノセイカン
9位 京都11R 3.カフジテイク
【以上すべての馬を買うと16点買い】

10位 東京10R 5.ダノンフェイス
11位 京都10R 5.ラズールリッキー
12位 東京11R 2.スマートレイアー
13位 新潟11R 5.キングズオブザサン
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 京都11R 7.ポメグラネイト
15位 東京10R 8.アルーアキャロル
16位 京都10R 11.エリシェヴァ
17位 京都10R 3.ワンダフルラッシュ
18位 京都10R 8.レッドラウダ
19位 東京11R 11.レッツゴードンキ
20位 東京11R 13.ストレイトガール
21位 東京11R 10.ミッキークイーン
22位 新潟11R 13.ブレイヴリー
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 京都11R 5.エイシンローリン
24位 京都11R 10.テーオーヘリオス
25位 東京10R 10.ヴェゼール
26位 東京10R 12.グレンツェント
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目のヴィクトリアM(東京11R)は実績馬が強いレース。2011年以降に限ると「前年か同年、かつ中央場所の重賞において優勝経験がない馬」は[0-0-1-46]と苦戦しています。また「前年か同年、かつJRA、かつ1600m以下のGIにおいて11着以内となった経験がない馬」は[0-1-1-47]、「前走の着順が1着だった馬」も[0-1-1-16]。スマートレイアーやミッキークイーンはあまり強調できません。通常の式別なら人気薄のストレイトガール、レッツゴードンキあたりを狙ってみたいところですが、この2頭は単勝でもそれなりの配当を期待できそう。WIN5に関してはショウナンパンドラやルージュバックをより高く評価した方がいいでしょう。

 波乱を期待できそうなのは1レース目の葵S(京都10R)。2013年以降に限ると「馬番が6〜16番だった馬」は[0-1-2-26]と人気を裏切りがちでした。コース替わりがプラスに働きそうなスキャットエディ、展開に恵まれそうなナックビーナスなど、内寄りの枠に入った馬を可能な限り押さえておきたいところです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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