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ダービーもキンカメ、ディープ、ノーザンファーム?

  • 2016年05月25日(水) 18時00分


◆ダービーで馬券になるキングカメハメハ産駒には明確な傾向が…

 今年のオークスも昨年同様、ノーザンファーム生産馬が1〜4着を独占。

 これはノーザンファームがディープ産駒、キンカメ産駒の「直線スピードをさらに強化」するための「繁殖牝馬」の選定方法と「育成」のノウハウが確立されているからではないでしょうか。

 ならば、穴馬券は東京芝2400mとは逆方向の適性が問われる平場のレースで。先週も日曜新潟7レースで推奨馬2頭が1、3着で19万馬券。推奨した2頭は非社台系の日高生産馬。新潟芝2400mは東京芝2400mとは全然方向性が違うので異なる適性が要求され…なんて話はさておき、今週はダービーを楽しみましょう。

 血統で注目している複穴は、エアスピネルとプロディガルサン。

 エアスピネルは父キングカメハメハ。同種牡馬の産駒でダービーで馬券になる馬は明確な傾向があります。

 キンカメ産駒で3着以内に走ったのは3頭。すべてが母父サンデーサイレンス。さらに良馬場で3着以内に走った2頭(ベルシャザールは不良馬場)はともに母か祖母が「オークス連対馬」。

 ドゥラメンテの祖母エアグルーヴはオークス勝ち馬。ローズキングダムの母ローズバドはオークス2着馬。

 エアスピネルは母のエアメサイア、祖母のエアデジャヴーがいずれもオークス2着。なお、エアメサイアがオークス2着時の勝ち馬はシーザリオ。リオンディーズの母。もちろんリオンディーズもダービーで走るキンカメ産駒のパターンに該当します。

 もっとも、単純にドゥラメンテもローズキングダムも「ノーザンファーム育成だっただけ」になってしまうと、リオンディーズになってしまうのですが。ちなみに、エアスピネルは社台生産、育成馬。社台はノーザンに比べるとタフなタイプになりやすいので、本質はマイル指向のエアスピネルはスタミナ強化の育成をされているのもダービーに合うかもしれません。

 プロディガルサンは母父ストームキャット。「ディープの黄金配合」として最初に注目を浴びた配合。昨年2人気で4着のリアルスティールの全弟。

 リアルスティールが安田記念出走を検討しているようにマイル指向のスピード血統。だからこそ青葉賞よりもダービー向き。

 青葉賞はダービーよりも母系が重厚なタイプが走りやすいスタミナ寄りのレース。プロディガルサンのようなスピード血統はダービーの方が合います。さらにスピードタイプだけに、2400mを経験したことも今回へ向けては非常に意義があります。

 エアスピネルもプロディガルサンも、ぜひ内枠は欲しいです。ダービーは内枠が有利。加えて、2頭ともに本質はマイル寄りのため距離ロスなく走るためにも内枠の方が自身の能力を発揮しやすいでしょう。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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