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目黒記念こそダービー以上に馬券的には重要なレースだ/トレセン発秘話

  • 2016年05月27日(金) 18時00分


◆“黙って買い”の加藤敬キュウ舎

 全休日明けの24日、目黒記念の取材を進めていたところ、ある関係者から「ダービーウイークに目黒記念の取材をしているようではアカンで」と突っ込みが入った。“一流の記者ならダービーの取材に専念しろ”ってことなのか。だとしたら、失礼ながら目黒記念がどういうレースであるかを全く分かっていない。

「競馬の祭典」日本ダービーが行われる当日を笑って締めくくるか、泣いてオケラ街道をトボトボ歩くかの“分岐点”となるのが、最終レースに組まれたこの目黒記念。「馬券的にはダービー以上に重要なレース」と坂路野郎は断言したいくらいだ。

「目黒記念ってちょっと独特な雰囲気なんですよね。祭りの後の少し気が抜けた雰囲気もある一方で、ファンの人は大勢いて熱心に見ている。実はGIに近い熱気もあるんですよね」とは昨年の覇者ヒットザターゲットを目黒記念に送り込む加藤敬キュウ舎の清生助手だ。

 8歳となる今年、58キロのトップハンデを背負わされる。状況は決して楽ではないし、連覇は難しい?いやいや、そんなことはない。注目すべきはキュウ舎のこの舞台との相性の良さだ。

 加藤敬キュウ舎は東京芝2500メートルの重賞(目黒記念&アルゼンチン共和国杯)で、昨年のヒットザターゲットだけでなく、ミヤビランベリが09年目黒記念&AR共和国杯を制覇。トータル5戦3勝という驚異的な成績を残している。加藤敬キュウ舎が東京2500メートルに使ってきただけで“黙って買い”なのである。

「ウチはこのコースを目標に仕上げているから」と冗談めかして笑う清生助手だが、あながちウソではなかったりして…。この中間も熱心に調整を進めてきたこの古豪。枠に左右されやすい馬なので現時点で「◎に決まり」とまでは言いづらいが、マークが必要な馬であることに間違いはない。(栗東の坂路野郎・高岡功)

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2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。

関連サイト:競馬トウスポWeb

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