デキは文句なしにいい
6歳
サトノノブレス(父ディープインパクト)は、1800mから菊花賞3000mや天皇賞・春の3200mまで、こなしてきた距離の幅は広いが、ベストに近い距離というなら今回の2000m【2-2-2-1】だろう。
4歳時の秋の天皇賞では8着に終わったが(差は0秒3だけ)、小倉記念、中日新聞杯の2重賞勝ちを含め、他の距離のように大きく負けたことは一度もない。小倉記念勝ちは57キロ、中日新聞杯が58キロだったから、この組み合わせのGIIIで別定56キロは非常に有利な負坦重量でもある。
追い切りは3頭併せ。安田記念に出走するサトノアラジンの外に併せる形になり、内にもぐりこんできた同馬に少し見劣ったが、ゴールまでビシビシ追って抜け出したサトノアラジンに食い下がり、最後は差を詰めていた。長め7ハロンから行って「5F66秒台-最後12秒0」でまとめたのは最近では自己最高に近い破格の好タイムであり、デキは文句なしにいい。絶好調に近いかもしれない。
先行抜け出しが勝利パターンのサトノノブレスにとり、すんなり2-3番手につけられそうな展開も、どうみても速くはなりそうもない流れも理想的と思える。
3代母オールドスタッフ(父アイリッシュリバー)は、名牝ベガ(父トニービン。アドマイヤベガ、同ボス、同ドンの母)、マックロウ(父トニービン)などの半姉にあたり、もともとが典型的な中距離タイプを送るファミリーの出身でもある。母クライウィズジョイがトニービン産駒なので、アドマイヤベガ、アドマイヤボスとは核になる種牡馬の配合形は同じである。
4歳
ヤマカツエース(父キングカメハメハ)、5歳
ステファノス(父ディープインパクト)など、GIIIのわりに強敵がいるが、日本ダービーを制して目下絶好調の川田騎手とは中日新聞杯を勝って【1-0-0-0】。先行もできる強みをフルに生かし、強気に攻めに出てくれるはずだ。