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【古谷剛彦のクラブライフ】1歳馬の募集開始 覚えておきたい“牧場見学ツアー”のコツ

  • 2016年06月06日(月) 18時01分
一口馬主

▲今年の2歳で出資しているフェノーメノの全妹ミラグレ(G1レーシング)


馬体チェックで重視するのは歩様


 6月になり、中央競馬でも2歳戦がスタート。クラブの大半は1歳時に募集が開始され、中には当歳から出資している会員の方もいます。2歳戦が始まると、自分の愛馬の調整度合いが非常に気になるところで、各クラブの評判馬が活躍することで、牧場での動きなどから愛馬との比較もしやすくなります。会員同士のつながりなども、愛馬を通じて深くなったりもしますし、出資した馬のみならず、クラブの他の馬たちの応援にも力が入ります。

 2歳戦が行われる最中、この時期は1歳馬の募集時期にも入り、ツアーが組まれているクラブもあります。6月だと社台グループ、そしてビッグレッドグループがツアーを行います。

 ツアーでは、募集馬全てを見学することができます。募集馬が多いクラブだと、バスで各牧場や厩舎を回りながら1日掛かりで見学します。体力勝負になりますが、とても手が届かないような超良血馬なども間近に見ることができる機会でもあり、馬を見る勉強をする上で大変貴重な時間です。

 個人的な馬の見方になりますが、馬体のチェックはもちろんですが、最も重視するのは歩様です。募集馬がまとまって歩いている時にピンと来た馬は、展示の際に立ち止まっている馬を見ている時でも、もう一度歩いて頂き、横の動きを重視して再チェックします。

 歩いている姿で特に注目するのは、柔軟性と後肢の可動域です。

 トレーニングを本格的に行っていけば、筋肉がついて良い意味でゴツさが出てきます。筋肉がつけば硬さも出てくることから、天性のものとして柔軟なタイプが良いと思っています。柔らかい馬は、後肢の踏み込みの力強さに乗じて、首を使って前肢もしっかり伸びます。一歩一歩を大きく見せる馬は、走った時にダイナミックなフォームになっていく…。これは想像になってしまいますが、その走りを期待できる馬だと信じて出資します。

 そして、後肢の可動域。馬の構造として、走る原動力は後駆にあります。後駆の動きが大きければ、

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