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枠にも恵まれ負けられないダノンレジェンド/北海道スプリントC

  • 2016年06月08日(水) 18時00分


◆スタートさえ互角に出れば実力発揮

 すでにダートグレード重賞で6勝を挙げているダノンレジェンドが実績的に断然なのは言うまでもない。昨年以降に勝てなかったレースは、出遅れたり馬群に包まれてのもの。昨年のこのレースでは5番枠に入って包まれるのを嫌ったか、スタートはさほど悪くはなかったが一旦後方まで下げて外に持ち出してというロスの多い競馬で、直線で追い込んだものの時すでに遅し、2着のポアゾンブラックも捕まえることができず3着だった。その点、今年は7枠11番。スタートさえ互角に出れば、外目の好位につけて実力を発揮するはず。

 相手は3連勝と勢いのある若い4歳馬ノボバカラ。前走のかきつばた記念では下げての競馬になったが、ここは1200m戦でもあり、ハナを叩くかアウヤンテプイの2番手からになるのだろう。デムーロ騎手がダノンレジェンドで、その前に騎乗していた戸崎騎手もレーザーバレットに騎乗するため、地元の桑村真明騎手に白羽の矢が立った。桑村騎手にとっては気合の入るところだ。

 レーザーバレットとスノードラゴンにはイマイチ信頼できない面もあるので、▲には地元のアウヤンテプイ。今年で4年連続出走で、これまで4、4、5着と好走。昨年のこのレース以降門別競馬場で先着された地方馬はポアゾンブラックだけで、そのポアゾンブラックが転出した今、地元の期待を背負うことになる。

 レーザーバレットは、中央のオープンでは1200m戦を直線一気で差し切っているが、地方を中心に使われるようになってからはコーナーを4つ回る1400m戦のほうが向いているように思う。前走かきつばた記念ではブリンカーをつけて積極的に2番手につけていったが、今回はどんな手にでるか。

 クリーンエコロジーは昨年、中央オープンからの転入初戦でアウヤンテプイに土をつけ、その後エトワール賞も制した。走るときと走らないときの落差が大きいが、連下の穴候補はこの馬。

 一昨年のこのレースで2着に入ったスノードラゴンだが、そのときが56kgで、今回は59kg。スピード勝負のこの距離で59kgはさすがにきびしい。がんばって3着まで。

◎ダノンレジェンド
◯ノボバカラ
▲アウヤンテプイ
△レーザーバレット
△クリーンエコロジー
△スノードラゴン

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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