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秋山が「ナンボでも減量するからオリヴィアに乗せてくれ」/トレセン発秘話

  • 2016年06月08日(水) 18時00分


◆「昨年のマーメイドSの時期にも“何キロになっても乗るから”って確かに言ってましたね」

 時期的にオープン馬だけでは頭数が揃わず、下級条件の馬も交じることが多いのが日曜(12日)阪神メーンのGIIIマーメイドS(芝内2000メートル)。当然ながら上位馬と下位馬とのハンデ差が広がることが多く、斤量がレースの“肝”になりやすい。

 皮肉なケースになるとハンデが軽過ぎたばかりに予定していたジョッキーが乗れず、代わりの騎手を探さないといけなくなる「ドタバタ劇」が起こる。騎乗予定だったジョッキーにしてみれば、「ハンデは軽ければ軽いほどいい」どころか、「ハンデがもう少し重ければ俺が乗れたのに」ってことにも…。

 しかし今年、出走予定のレッドオリヴィアの場合は「ハンデは軽ければ軽いほどいい」という当たり前の話でOKだ。

「秋山が直々に言ってきたんだよ。“体重はナンボでも落とすから”って。めったにそんなことを言ってくるやつじゃない。それだけ手応えがあるんだろうね」とはレッドオリヴィアを管理する平田調教師。

 坂路野郎の記憶が確かならこの話、昨年も聞いた覚えがある。

「昨年のマーメイドSの時期にも秋山は“(ハンデが)何キロになっても乗るから”って確かに言ってましたね。当時はまだ1000万条件だったから、登録はしたけど除外されてしまって結局、使えなかったんだけど…」とは担当の高阪助手。

 そう、秋山にとってレッドオリヴィアで臨むマーメイドSは昨年から愛を温めてきた勝負レースならぬ、“アモーレレース”ということになる。

「この馬には秋山が一番乗っているし、ああいうフワッと乗るジョッキーが合うのも確か。一時、悪くなったゲートも、普段の調整を工夫したことで前走(パールS2着)はうまく出てくれたので、たぶん今回も大丈夫でしょう。何よりジョッキーがそれだけやる気になっているのは心強いよね」(高阪助手)

 2008、09年に1番人気に支持されたベッラレイアで5、4着と敗れた一方で、翌10年にはブライティアパルス(3番人気)が勝利と、マーメイドSに関しては酸いも甘いも“かみしめている”平田キュウ舎。果たして今年の結末は!? もちろん坂路野郎は秋山の心意気に乗って「吉」の方にかけたいと思っている。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

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