ユニコーンSも堅い重賞
先週、エプソムカップは堅い重賞だという、あまり心躍らない原稿を書いて、実際のレース結果も堅かった。そして今週も似たような原稿を書かねばならない。
ユニコーンSが堅い重賞だからである。
先週と同様、全馬を均等買いした場合の回収率を参考にしてみよう。過去10年のユニコーンSにおいては単勝34%・複勝62%。標準的な値の70〜80%よりかなり低い。それだけ穴が出ていないことを示す。
2006年以降の3歳重賞(既に終了しているものは11回分、それ以外は過去10回)ということで比較すると、対象レースが31レースある中で、単勝回収率がこれより低いのは毎日杯、クイーンC、レパードS(ただし7回しか行われていない)だけ。複勝回収率でも下には6レースしかない。
このようになる背景には、前走で500万条件を勝った馬と、早めに2勝をあげてオープンや交流重賞などで好走していた馬との力量差がある。前者が通用すれば穴になるはずなのだが、実際の成績は[2-1-2-39]でこのグループの回収率は単27%・複32%。連対した3頭は1、2、4番人気で、いずれも前走を0.5秒以上ちぎって勝ってきた馬。このように分かりやすくて人気になる馬がごくたまに来るだけ、なのだ。
今年の登録馬に前走500万条件勝ち馬は12頭(ここから除外も出る)。一応0.5秒以上の着差をつけてきた馬も3頭いるが、いずれも500万条件で掲示板を外した歴もあるし、どの程度人気になるかは微妙なところ。やはり今年もオープン好走組から入るのが無難なところか。ちなみにオープンといえば、前走オープン特別5着以下の馬は過去10年で[0-0-0-35]。このあたりも、レースが荒れない背景のひとつである。
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