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【C.ルメール×藤岡佑介】第2回『ルメール騎手を変えた凱旋門賞前日の事故』

  • 2016年06月15日(水) 18時01分
with 佑

▲「ある事故を境に、悪い出来事に対する感じ方が変わったんだよね」今週はルメール騎手の“ハートの強さ”に迫ります


勝負の世界に身を置くジョッキー。レースを勝利して大きな喜びを味わえる一方、結果が出せなかったり怪我に見舞われたりと、いい時もあれば悪い時もある世界です。そのなかで佑介騎手が注目しているのが、ルメール騎手の“ハートの強さ”。彼を変えたのは、地元フランスでの出来事だったと言います。それを機にどう変化し、どんな考え方に至ったのか。トップジョッキーのメンタルに迫ります。(構成:不破由妃子)


(前回のつづき)

スポーツ選手に大事なのは喜びを見つけること


佑介 この春のこともそうだけど、自分だったらすごく落ち込んでしまうような出来事も、クリストフはあっけらかんと乗り越えていく。本当にハートが強いよね。

クリストフ ジョッキーの人生なんて、いい時もあれば悪い時もあるのが当たり前。実際、すごくつらい経験もしてきたけど、そういった落差のなかで、いかに“同じ自分”をキープできるかが大事だと今は思ってるよ。ダービーの後のコメントもそうだけど、すべて経験を積むことで学んできたことだね。

佑介 2014年の秋、日本でケガをしたことがあったよね(11月24日、ファーガソンに騎乗した京都12Rの最後の直線で、ラチに激突して落馬負傷)。それもけっこうな大ケガで。

クリストフ ああ、膝のお皿が割れたときね。丸々3か月間、馬に乗れなかったし、その後も膝を曲げるのが大変で、しばらくリハビリに通ってた。

佑介 あのとき、JRAのライセンスを取るのを辞めるって言い出してもおかしくないなと思ったんだよね。だって、もし自分が海外でケガをしたら…と考えると、すごく大変なことだから。でもクリストフは、「これで試験勉強に集中できるからラッキー」ってすごく前向きで。あのときも、強いなぁと思った。

with 佑

▲「JRAのライセンスを取るのを辞めるって言い出してもおかしくないなと思った。それでもすごく前向きで、強いなぁと思った」


クリストフ ある事故を境に、悪い出来事に対する感じ方が変わったんだよね。2009年の凱旋門賞の前日に落馬して…。

佑介 それ、覚えてる!

クリストフ 骨折して全部乗り替わりになって、結局、その週だけで8勝を逃した。あれは本当につらかった。

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利を挙げた。

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