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末脚魅力のブライトリビング/関東オークス

  • 2016年06月14日(火) 18時00分


◆人気が割れそうな中央勢

 地元南関東の牝馬は、東京プリンセスの上位3頭に加えて東京湾Cを逃げ切ったディーズプリモまで先週の東京ダービーに出走。地方馬で重賞勝ちがあるのは、2歳時に笠松・ラブミーチャン記念を勝ったミスミランダーだけというメンバー。たしかに昨年は東京プリンセス賞9着だった浦和の伏兵トーセンマリオンが3着に入っているが、芝実績で断然人気となったアルビアーノの凡走などがあってのこと。今年の中央勢は、地方から移籍したタイニーダンサーも含めて、いずれもダート2勝以上の馬たち。地方馬の馬券圏内は難しいのではないかと見る。

 中央勢は人気が割れそうだが、ブライトリビングを本命にした。デビュー戦でダート1800mを勝って距離はこなしており、前走の東京1600m戦では、直線伸びないのかと思わせながら、最後の200mで弾けて差し切った。今回も好位で立ち回れば直線で同じように鋭い末脚で差し切ると見る。

 タイニーダンサーは、北海道所属の2歳時には牡馬相手、1800mの北海道2歳優駿で見事な差し切りを決めた。中央に移籍して脚部不安があったりで復帰が遅れ、端午Sでは8着、青竜Sでは6着と結果を残せていないが、地方の舞台での巻き返しに期待。

 タイニーダンサーがJpnIIIを2勝しているとはいえ、3歳になっての実績では、牡馬相手の端午Sを勝っているディーズプラネットが最上位。ただ、デビュー戦では芝1600mを勝っているものの、ダートでの勝ち星は1200mと1400m。2100mへの一気の距離延長に疑問で3番手評価。

 アルセナーレは初勝利まで時間を要したが、8戦目での初勝利から中山ダート1800mで2連勝。前走はスローの逃げに持ち込み、ゴール前3頭の接戦でなんとか押し切った。もうひとつ上のクラスとの対戦となると厳しいと見て△まで。

◎ブライトリビング
◯タイニーダンサー
▲ディーズプラネット
△アルセナーレ

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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