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2重賞で追い切り特注馬をチェック!/七夕賞・プロキオンS

  • 2016年07月06日(水) 18時00分


アルバートドックは騎手も好評価!

 私事ながら、出演する競馬予想TV! 第18シーズンの出演が終了。メイショウライナーとエイシンブルズアイのワイドで勝負するも、どちらも馬券圏外という情けない結果で幕引きとなりました。後悔しているわけではありませんが、シーズンとしての戦い方には悔やまれる部分もあります。やはり回収率争いは予想だけでなく、馬券の買い方も重要になるというわけです。

 それは「ウマい馬券」でも同じ。現在は売れ筋No.1に支持していただいていますが、それに見合う結果を残せていません。やはり購入金額の多いレースでしっかりと的中させることが鍵。レース選択や券種設定を的確に判断して、最低でも回収率100%を目指して、この夏を越したいと思います。

 今週の回収率はやはり、ここで取り上げた重賞2レースが鍵。それにしても、netkeiba.comで七夕賞の予想単勝オッズ(6日17時現在)が1番人気ヤマニンボワラクテには驚きました。福島実績を買われてのことだと思いますが、最終追い切りの内容で人気集中に拍車をかけるかも知れません。詳細は下記にて。

【七夕賞/ヤマニンボワラクテ】

 前走天皇賞春は自分の競馬をしたと思いますが、乗り慣れていないジョッキーだったこともあって惨敗。この中間は宇治田原優駿Sでひと息入れて、6月から立て直しました。速い時計の追い切りは実質先週の1週前だけですが、その動きも1F12.2秒。全体時計は遅かっただけに、あとは最終追い切りをどんな内容にしてくるか注目していました。

 前半から速いラップを刻んでいると思いましたが、14.6秒から13.6秒の1秒加速で前半、後半は一気に加速して、12.2秒から12.1秒。4F52.5秒は自己ベストタイの数字で、ラスト1Fが最速ラップですから、最終追い切りは申し分ない数字。2走前の福島民報杯でも同じような数字で3着と結果を残しているので、これがオーバーワークということはないでしょう。あとはジョッキーがどのようなエスコートを見せるかだけ。

ヤマニンボワラクテ(6月21日撮影)

4F52.5秒は自己ベストタイ、ラスト1Fが最速ラップと申し分ない数字のヤマニンボワラクテ(6月21日撮影)



【七夕賞/アルバートドック】

 先に騎乗予定の戸崎圭太騎手の話から入らせてください。先週のゼーヴィントを見ていても、小回りの福島競馬場でも素晴らしい騎乗を見せています。外枠に入っても、勝負どころでは馬群に入れて、4コーナーではロスのない競馬。小回りで性能を出し切れない馬もいるでしょうが、このジョッキーなら能力は余すことなく出し切ってくれるでしょう。

 須貝尚介厩舎に移って4戦目になりますが、初戦の中日新聞杯以来のCWでの最終追い切り。この時は1コーナーで挟まれて競馬にならなかったので、これを度外視すると、小倉大賞典を勝った時以来のCW追い切りということになります。単走でしたが、動きは抜群。あとは福島競馬場までの輸送に問題がなければといったところ。

アルバートドック(7月6日撮影)

須貝尚介厩舎に移って4戦目になりますが動きは抜群だったアルバートドック(7月6日撮影)



【七夕賞/ダコール】

 福島芝2000mでは昨年の七夕賞、福島民報杯と続けてメンバー最速上がりをマーク。坂路調教馬でも上がりを出しやすいコース形状なので、それが見事に合致しているパターンでしょう。しかし58キロが嫌われているのか、予想オッズではあまり人気していません。

 しかし、最終追い切りでは人気を集めそうな動き。単走でしたが、テンから飛ばしていって、それを3F継続。ラスト1Fは13.0秒でしたが、これは止まったのではなく、やりすぎを考慮してか流していました。4F50.3秒は自己ベストを大きく更新する時計。これは体調の良さを示しているとしか思えないので、あとはレース展開が向くかどうかといったところでしょう。

【プロキオンS/クラリティスカイ】

 netkeiba.comの予想単勝オッズで10番人気。ここに取り上げる注目度ではありませんが、あまりにも最終追い切りの動きが素晴らしかったので、放っておくことができませんでした(笑)。そもそも、京王杯SCの時に復調気配を感じていましたが、この中間はその状態を更に上げているように思います。

 エトランドルとのCWでの併せ馬でしたが、C.ルメール騎手が騎乗。追走して、4コーナーでは前との差がさほどなく、追いつきそうな感じ。しかし直線に向いて仕掛けられても即座に反応しなかったので、ここで差がひらきます。その分だけ、同入が精一杯かと思いましたが、ラスト1F標識手前でしっかりと反応して、最後はきっちり先着。全体時計、終いの伸びともに申し分なく、あとはダートが合うかどうか。これだけです。

クラリティスカイ(7月6日撮影)

全体時計、終いの伸びともに申し分なくあとはダートが合うか、クラリティスカイ(7月6日撮影)



【プロキオンS/ニシケンモノノフ】

 1600m、1800mでは結果が出なかったものの、距離を1400m以下に定めて安定感を増しています。前走時の1週前、最終追い切りともに坂路での2F時計が素晴らしい内容でしたが、それはレース間隔があいた今回も同じ。

 1週前が2F23.9秒。そして最終追い切りが12.0秒のラップを継続して2F24.0秒。特に今週に関しては、1F目を14.3秒で入っての数字だけに、状態に関しては文句ないでしょう。あとは実績がない左回りの克服。特に京都の下り坂をうまく利用して、直線で一気に後続を突き放す競馬が目立っているだけに、中京ダート1400mでもそれが可能かどうか。

◆次走要注意

・7/2 御在所特別【セイントバローズ】(3人/9着)

 中1週でも状態に関しては問題なかったと思いますが、後方からレースをするタイプだけに、これだけレース上がりが速くなってしまうとどうしようもありません。
 ジョッキーコメントではレース中に引っかかったということなので、一度、前でレースをしてみれば、速い時計にも対応できる走りが見られそうです。

[メモ登録用コメント] [芝1600m]藤岡健一厩舎の勝負調教に該当すれば勝ち負け

・7/3 ラジオNIKKEI賞【ロードヴァンドール】(4人/9着)

 ハナに行かない競馬で9着。勝ち馬から0.6秒差なら上々の内容ではないでしょうか。これまでのレースぶりから小回りが向いている馬とは思えないだけに、ワンターンの1800、2000mならパフォーマンスが違ってくるはず。

[メモ登録用コメント] [新潟芝中距離]調教タイプが標準多め併用なら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・七夕賞【マーティンボロ】
 一昨年の新潟記念覇者。長期休み明けを叩いて4走目ですが、5日の坂路での追い切りは抜群の動き。新潟記念時の最終追い切りがCWだったことを思えば、坂路での最終追いがベストではないかも知れませんが、動き自体は前走時とは全く違います。今度は好走があっても不思議ではありません。

【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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