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七夕賞も同じアプローチ

  • 2016年07月08日(金) 19時02分


◆まさに七夕賞のために生まれてきた馬

「今週は第三者の厳しいご意見が来ませんように」と短冊に書いてみました。

 7月3日の福島芝1800mは、先週のコラムにも書いたように母父アグネスタキオンで勝負。

 勝負レースの福島7レースは母父アグネスタキオンのネイチャーレットを本命。見事1着。netkeiba.comの野中騎手のコラムも「いやいや、頑張ってるぞ」と応援しながら読めました。

 しかし、ラジオNIKKEI賞では、同じく母父アグネスタキオンの本命馬アップクォークは4着。

 重賞予想をご覧になった人(そんなに多くありませんが)は、おそらく「重賞の本命は出遅れるだろうな」と、思った通りの展開になったかと思います。そんな馬を本命にしたことに、もどかしさを感じた人もいるに違いありません。しかしハズレて批判されるのは仕方がありません。予想家とは、そういう職業です。

 批判は受け止めますが、内容的にはボールドルーラーの適性の高さは十分すぎるほど示したレースではなかったでしょうか。アグネスタキオンの母父はアメリカの主流系統であるボールドルーラー系。ダート的なスピードの持続性が武器の系統ボールドルーラーのスピードの持続性は福島芝中距離で強力なセールスポイントになることは改めて確認できました。

 ラジオNIKKEI賞よりも距離が1ハロン延びる七夕賞も同じアプローチでいいでしょう。昨年の七夕賞は、アグネスタキオン産駒が勝っていますし。

 ヤマニンボワラクテの母父はエリシオ。その母父はボールドルーラー系。持続力勝負は大得意。さらに母母父はラジオNIKKEI賞の勝ち馬にも入っていたダンチヒ。まさに七夕賞のために生まれてきた馬。「内寄りの枠は引いて欲しいが、過剰人気になるから7番は引くな」と思ったのですが、これも運命でしょうか。

 マジェスティハーツは母父が当競馬場に相性の良いボールドルーラー系のボストンハーバー。母系にボールドルーラー、ストームキャットを持つのはハーツクライのニックス配合のひとつ。父ハーツクライは一昨年の当レースの勝ち馬の父。先週3着のアーバンキッドも父ハーツクライ。同馬は不利な大外枠から3着。能力に加え、適性がなければできないパフォーマンス(アーバンキッドは内枠を引いてくれれば、迷いなく本命にしておそらく馬連も大本線で当たったと思うのですが後の祭りです)でした。

 クリールカイザーはこのレースへの適性もさることながら、「直線の短いコースへの短縮」は非常に不気味。キングヘイロー産駒は直線の短いコースへの距離短縮でパフォーマンスを上げる可能性が高い血統。実際、キングヘイロー自身がこのローテーション(高松宮記念)で優勝しました。クリールカイザーも優勝したAJC杯は「直線の短いコースへの距離短縮」という臨戦過程です。同馬の父系ダンシングブレーヴの系統やレッドゴッドの系統は欧州の系統。それでいて1200mの穴血統。この手の欧州血統は直線が短いコース、長い直線からのコース替わり、距離短縮で穴を出すので常に注目です。

 ルミナスウォリアーは先週のアップクォークそっくりの血統、個人的にはリベンジ…はしてくれなくてもいいのですが。

 思った通りに当たるレースが少しでも増えるよう、技術を磨き、勉強もしてますので、今週はいい結果がほしいものです。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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