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函館記念の明確なブラッドバイアス

  • 2016年07月15日(金) 19時00分


◆人気薄で走った馬には共通の血統傾向が

 過去5年の函館記念は3人気以内の馬が上位3頭のうち2頭以上を占めたことが一度もないレース。

 馬券対象馬のべ15頭のうち10頭は7人気以下の人気薄。そして人気薄で走った馬には共通の血統傾向(ブラッドバイアス)が出ています。

 昨年の1、2着馬はダービーフィズ、ハギノハイブリッド。いずれもトニービンの血を持つ馬。

 トニービンの血は日本の芝2000mではスタミナ、馬力に勝ちすぎていてスピード負けするケースも多いのですが、当舞台は、その重厚さが活きやすい条件。「通常」よりも「ズレ」た適性が要求されるからこそ、結果的に荒れているといえるでしょう。

 バイガエシは標準的な2000m競馬よりもタフなレースを好む馬。父ジャングルポケットは前出したグレイソヴリン系種牡馬。母父ダンスインザダークは、過去5年で複数の人気薄激走馬(8人気2着ダークシャドウ、7人気3着ミッキーパンプキン)を出した種牡馬。ただし、人気にはなるので「人気薄が走る」という傾向そのものを信じるならば、該当しませんが。もちろんボクは買う予定です。

 トーセンレーヴは母父がカーリアン。ニジンスキー系の世界的名血。前出したダンスインザダークの母父もカーリアンと同じニジンスキー系。函館記念といえば、当レースを3連覇したエリモハリアーの名を思い出すファンも多いことでしょう。同馬の父はジェネラス。その父はカーリアン。函館記念で騒ぐ血。

 昨年の当レースは2,3着はロベルトの血を持つ馬。2011年、12年も父か母父ロベルト系が1、2着。過去5年中3年で父か母父ロベルト系が複数馬券に。

 マイネルフロストは母父がロベルト系。さらに母母父がダンチヒ系。洋芝、持久力勝負は適性が高い血統。

 福島、中京の最終レースに弾みをつけるためにも、函館記念も結果がほしいところ。

 先週は福島ダート1700mは「ブラッドバイアス血統馬券プロジェクト」の馬場コラムで注目パターンに上げていた該当馬が次々と穴を連発。日曜福島最終はダート1700m。先週の負けを取り返し、なおかつ最終へ余裕を持って勝負に持ち込めないものでしょうか。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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