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【今月の喜怒哀楽】『ジャスタウェイの初年度産駒も上場 セレクトセール2016』

  • 2016年07月19日(火) 18時01分
祐言実行

▲毎年足を運んでいるセレクトセール。今年はどんなことを見てきて、何を感じてきたのか?


“調教師”も見据えつつ、“ジョッキー”の今だからできることを


 以前からよく「将来、調教師になる予定はありますか?」という質問が届く。今はまだ、目指すかどうかもなれるかどうかもわからないが、もともと自分は調教自体が好きだ。だから、セカンドキャリアを考えたとき、選択肢のひとつとして常に頭のなかにあるのは事実。将来、調教師の道を選んだときに困らないように、今から自分なりの下準備もしている。

 先日開催されたセレクトセールに足を運ぶこともそのひとつ。そもそも、普段なかなかゆっくりお会いすることのできない馬主さんにご挨拶できる貴重な場であり、自分もずいぶん前から参加はしていたが、以前は顔見せがてらにセールの雰囲気を味わう程度で、仔馬をじっくり見る機会はあまりなかった。

 それが変わってきたのが数年前。毎年来られている北橋先生と瀬戸口先生にくっついて歩き、当歳馬や1歳馬の見方を一から教えてもらうようになった。その見方が徐々にわかるようになるにつれ、“馬を見る”ことが俄然面白くなり、今では朝7時には会場に入り、セリ前の馬見の段階から先生たちに同行させてもらっている。

 今年のセレクトセールは、新しい馬主さんの参入も多く、大盛況のうちに終わった。ジャスタウェイの当歳馬も上場されていて、ジャスタウェイはトモの運びがどこか頼りなかった馬だったが、産駒は父よりもしっかりした歩き方をする仔が多かったように思う。

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祐言実行 / 福永祐一
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祐言実行とは
2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。

1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。

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