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先に入厩しつつあるクラブの大物系(須田鷹雄)

  • 2016年07月26日(火) 18時00分


◆春先より馬体が増えたコロナシオン

 気が付けばもう8月になろうという時期。「秋イチ」のデビューを目指すにはそろそろ入厩していてもいいのだが、今年はセールの高馬がみんなゆっくりめの始動で、クラブの大物系が先に入厩しつつある。

 もともと入っていたのがムーヴザワールド。ドラフト時点でちょっと大きすぎかもと思われた馬体はそのままの水準で来ているようでなにより。ゲートがいまひとつということで試験を受けるタイミングが遅れていたが、今週受けるとのことで、まずはその結果を待ちたい。

 大きさといえば、2歳馬取材シーズンに510キロ強だったアルアインが、いつの間にか530キロ台でムーヴザワールドと同レベルになっていた。こちらは先週末に札幌へ入厩。ゲートまで進めてその後を模索することになる。

 ハーツクライ産駒ではディヴァインハイツがやはり先週入厩した(函館)。馬は春の取材時点よりさらにしっかりした印象で、馬体重も当時より10キロほど増えて480キロ台。社台の牝馬はこのくらいしっかりした作りのほうが安心感がある。ひょっとすると古馬になって良くなるタイプかもしれないが、基本的な能力の高さでPOG期間もそれなりに稼いでくれると期待したい。

 キングカメハメハ産駒ではコロナシオンも先週入厩している(札幌)。こちらも春先より10〜15キロ増えている。ビワハイジの血統は小さめの馬がたくさん走っているので牝馬で480キロ前後というのが良いのかどうなのか正直分からないのだが、将来使っていくうえでガサがあること自体はマイナスではないし、ここまでの動きに重苦しさもないようだ。

 クラブ馬ばかりが続いたので、セール馬から個人的注目馬を1頭。赤本で▲を打ったアドマイヤクレバーが栗東に入っている。母のバロネスサッチャーはナイトバロン(平和賞)、ヒルダ(函館2歳S3着)とここまでも活躍馬を出してきたが、もっと上のレベルを出してもおかしくないと個人的には見ている。この馬と、ひとつ下のキャロット募集予定馬をともにマークしていきたい。

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

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