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【300勝目前】川須栄彦騎手(1)『今年の上半期“納得のいく結果ではない”』

  • 2016年07月27日(水) 18時01分
“レギュラーメンバーの川須栄彦ジョッキーが久々に登場です


「キシュトーークU25」レギュラーメンバーの川須栄彦ジョッキーが久々に登場です。7月24日時点で通算294勝。300勝目前の彼に今年の上半期を振り返っていただきました!
(取材・文/大薮喬介)


久々の函館フル参戦、その真意とは

――お久しぶりです。昨年の忘年会以来ですね。今年の上半期はいかがでしたか?

川須 納得のいく結果ではないですよね。(成績上の)数字を見ても、もうちょっと勝たないといけなかったかなと。

――重賞でいえば、愛知杯が惜しかったですよね。(アースライズで3着)

川須 あれは、僕も一瞬勝ったかなと思いました。

――愛知杯も含めてですけど、あと少しという内容が多かったような気がします。それと、例年だと前半で固め打ちが何度かあるのですが、今年はまだそれがないですよね。ここ2、3年でローカルよりも中央で騎乗することが多くなってきたのが影響しているのでしょうか?

川須 僕としては、例年と比べても、(上手く)乗れているような気はするんです。騎乗依頼をしていただいた馬で、少しでも上位にくるようにという気持ちはいつも持っていますし。固め打ちもそうですが、もっとアピールしないといけないと思っています。

――昨年の忘年会では、一年を振り返っての漢字一字で「楽」と書かれていましたよね。プライベートも競馬も楽しめたと。少し早いですが、今年の前半戦を漢字一文字で表すと?

川須 何にもなかったので、「無」でしょうね。今年の前半は勝率が低かったですし、年々勝ち負けのできる馬の騎乗依頼が少なくなっているのも肌で感じています。勝ち星の多い騎手にいい馬が回るのは当たり前のことなので、現状のチャンスの中でいい結果を出せるかが大事です。だから、いつもしっかりと準備をしていますよ。

――久々の函館フル参戦も、そういった現状を変えたかったからですか?

川須 そうですね。現状を打破するために、環境を変えてみるのもひとつの手段だと思いました。滞在競馬なので攻め馬に乗せていただく機会も増えますし、自分で調教した馬でレースに挑むのもきっといい経験になります。あとは、牧場を回ってみたいとも思ったのもあります。ただ、函館入りしたのが直前だったので、なかなか騎乗馬がいないのが現状で…。もっと早めに函館に入っておけばよかったかもしれないですね。ただ、それでも騎乗馬がいないわけではないので、一鞍一鞍を大事にして、少しでも上の着順に持ってこれるようにしたいです。

――開幕週の土曜日のメインレースは見事1着。ガッツポーズをしていましたね。(モズハツコイに騎乗してHTB杯を勝利)

川須 騎乗馬が少ない中で勝てたので、素直にうれしかったです(笑)。これで勢いがついて、勝ち星を増やせていければいいですね。(最終的に1回函館開催は、30戦2勝2着3回3着3回でした)

――自ら攻め馬をしながら勝つと、やはりうれしいものですか?

川須 任せていただける部分が増えるので、その中で結果を出せれば、やっぱり自信になります。

――函館が終わった後は、引き続き札幌ですか?

川須 いえ、例年通り小倉になると思います。

――小倉はもっとも勝っている得意の舞台ですよね。通算勝利数もあと6勝で300勝です。(7月24日終了時点で294勝)

川須 地元ですし、なんとか決めたいです。300勝目が重賞だったら最高ですね。

キシュトーーク

300勝目が重賞だったら最高ですね



【次回のキシュトーークU25は!?】
来週も引き続き川須ジョッキーのインタビューです。夏の小倉が始まったので、コースの特徴やどういった馬が好走しやすいかをお聞きしました!

元祖「キシュトーーク」のレギュラー陣、国分恭介、国分優作、松山弘平、川須栄彦、高倉稜を中心に、栗東・美浦・地方からも幅広く、これからの競馬界を担うU25の若手ジョッキーたちが登場します!

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